バンコクでタイ初の地下鉄開通
ー渋滞解消へ高架鉄道に続き第2弾ー
               
≪2004年7月3日≫


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 タイ初の地下鉄が2004年7月3日、バンコク市内で開通した。フォアラロンポーン駅(バンコク中央駅)で開催された開通式典には、プミポン国王とシリキット王妃など王室関係者始め、タクシン首相や各国大使などが参席し、国王らは同駅から終点のバンスー駅まで試乗した。バンコクの地下鉄は、東南アジアではシンガポールに次ぎ二番目となる。世界に名だたる「渋滞都市バンコク」の汚名を返上するため、1999年には高架鉄道「BTS」を導入。地下鉄開通はその高架鉄道に続く第二弾となる。


「クロントイ駅」地下鉄の入り口
          (写真(C):IHCC)


地下鉄開通式典(7月3日)
   
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 高架鉄道の別称は「スカイトレイン」、鳥のように天空をかける鉄道とモグラのように地中をもぐる地下鉄を投入することで、渋滞都市バンコクの汚名を返上しようというもの。地下鉄建設総工費は27億1,600万ドル(約2,933億円)。建設が始まったのは97年。トンネルや車両基地など工事の大部分が総額2,224億円に及ぶ日本からの円借款で賄われた。いくつかの駅構内には日本への感謝のプレート(碑版)が設置されている。(参照):本欄「バンコクの地下鉄駅専用、駐車場


車両はシーメンス社製


自動改札(非接触型)


 地下鉄の運転区間はタイ国鉄中央駅がある市内中心部フォアランポーンからシリキット女王国立会議場まで東に進み、そこからチャトゥチャック市場方面へ向けて北上、ターミナル駅バンスーまでをつなぐ20kmとなっている。駅は合計18駅を設置、将来は現在の四倍の80kmまで路線を延長する計画。なお、スムーズな地下鉄運行を手助けするツールとして登場したのが、「スイカ」でおなじみの東日本旅客鉄道(JR東日本)で使われているIC乗車カード。ソニー規格の非接触型ICカードは、香港やシンガポールだけでなく、今回、タイでも採用された。乗客は初めて手にするICカードに戸惑いながらも、係員から説明を受けたり、見よう見まねで改札口を通過し、大きな混乱は起きていない。やはり、高架鉄道で導入された接触型ICカードが大きな教育効果をもたらしている模様だ。

 バンコク地下鉄を運営する「バンコクメトロ」(BMCL)によると、乗客数は年内が一日25万人、来年は15%増を見込む。そのBMCL社は、自社株を一株3バーツで政府に売却し、総額230億バーツで株式の75%を売却することで、まもなく国有化される見込みである。政府は地下鉄運営会社「BMCL」社のほか、高架電車「BTS」を運営する「バンコク・マス・トランジット・システム」(BTSC)も買収する計画で、同社の筆頭債権者であるドイツ復興金融公社やサイアム商業銀行などと交渉中でもある。高架鉄道「BTS」と地下鉄は共に標準軌(1,435mm)であり、車両も独シーメンス社製で同じであることから、政府とすれば二つの鉄道システムをリンクさせて利便性を増し、首都圏の公共交通網整備を一元管理したい意向のようだ。  (本欄写真(C):IHCC)

 
地下鉄開業、1年目の業績 タイの首都・バンコクで始めて導入された「地下鉄」が、開業後1年が経過した。当初、1日の利用客を20万人と予測していたが、2005年上期の利用客は、@平日:約18万人、A土日:約12万人ーーであった。

 (参照サイト):「BangkokSubway.com」(English)


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