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2002年6月末には龍陽路変電所の設置や全長1,690kmに及ぶ強電ケーブルの敷設が完了し、沿線上の龍陽路駅やメンテナンスステーションなどへの通電が可能となった。また9月初めには、2,550個にも及ぶ「レール」枕木の敷設を終えた。2002年9月からは時速170km/hによる走行試験が始まった。早ければ2003年年初から試験運転が始まる。
(なお、2002年12月31日の初運行式では、独のシュレーダー首相が朱鎔基首相とともに試乗した。2003年3月から本格的な走行試験が始まる。)
「上海リニア」の諸元
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起・終点駅 |
西起点:上海龍陽路
東終点:浦東国際空港 |
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全長 |
29.863km |
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運行最大時速 |
430km/h |
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車輛編成 |
9輌 |
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乗客人数 |
959人 |
毎時発車本数
‐
‐ |
12本
(年間最大輸送量:1.5億人)
(日運行時間:18時間) |
試験運転日程
(予定) |
2003年 1月 試運転
3月 本格試運転(乗客が乗車)
9月 複線での折返し試運転
12月 全線正式運行(延期)
(今後の正式運行については未定) |
「リニアモーターカー搭乗記」
最高時速時における
画像の上下・左右の揺れは
尋常ではない
日本の規格では
営業運行はまず下りない
▼ (C):IHCC、映像撮影:2007年8月)
(※デジカメ撮影のため画像を拡大すると画質が落ちます)
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上海から浦東空港までのリニアモーターカー「磁浮車」に乗った。片道50元(約780円)、往復だと80元(約1660円)。チケットを買って待ち合いロビーで待つ。リニアがプラットフォームに入るところを見たかったが、リニアが停車後でしか、プラットフォームに入ることができない。リニアは上海から空港までの30kmを7分で結ぶが、待ち時間が結構長い。リニアの運行は一時間に2、3本で長いときは20分以上待たされることもある。
搭乗の際、飛行機と同じように持ち物検査がある。この日の乗客はこころもち少な目ーー毎日ほぼこのような状況かも知れない。その搭乗者もほとんどが外国人旅行者だ。発車するなりみるみるうちに電光掲示板に映し出されるスピードメーターが上がっていく。2分半程度で時速400km/hを超え、最高速度430km/hまで3分とかからない。だが、この最高速度が持続する時間がこれまた1分弱と短い。磁石で空中に浮いているのだから、新幹線より振動や騒音はすくないかなと予想していた。だが騒音のほうはまだしも、ガタガタと上下や横揺れなど新幹線以上の振動があったのは意外だった。
リニアの旅は7分弱で終わるが、始発駅が浦東の龍陽路駅というのは、あまりに中途半端すぎる。もう少し都心に近くないとせっかくの交通インフラが台なしだ。またリニアの運行時間が午前8時半から午後5時半までと、早朝便や深夜便では利用できない不便さもある。ーー(2007年8月 記) |
【上海リニア、今後の行方】
ところで、当の「上海リニア」の今後の行方であるが、このままの状態が継続されればおそらく、ドイツ本国の「リニア」と同じ経過をたどることになる。この件は本欄でも当初から指摘してきた。しかし「上海リニア」の場合は、2010年に「上海万博」が当地で開催されるため、「目玉施設」となり、少なくともそれまでは、現行の運行体制が維持・継続されることと思われる。しかし折に触れ述べているように、「高価な観光施設」であることは間違いない。ところで、この「リニア」が正式営業に入れなかった場合の損失補償はどうなるのであろうか。これがもし「ドイツ」製でなく、「日本」製であったなら当然、補償対象となるであろう。しかしこの「上海リニア」のケースの場合は多少趣が異なる。それは、導入に至った経緯が当時、両国の首脳レベルで進められてきたため、双方の損失はすでに織り込み済みである点である。中国側としても強くは言えない。したが って、残る双方の合意点は「リニア」車輛の高度技術移転となる。おそらく中国当局が当初から欲していたものは、この「リニア」技術であろう。それはまさに、この「上海リニア」の走行距離(約30km)に、「暗黙」のうちに現れている。ある意味では、この「上海リニア」は営業路線として機能しなくとも、当初からそれほど期待されていなかったといえる。また今後の展開次第では、現行の「運行スケジュール」を正式運行とし、技術改良などを継続していくことも十分考えられる。その場合、本質的には「実験線」となろう。(事実、ドイツ本国ですら実験線の段階にとどまっている(註))。いずれにせよ、いち早い正式営業を待ちたい。
(2004年 頌春)
【上海リニア、利息の支払いも困難に】
2004年4月に実施された「上海リニア」の料金引き下げでは、片道のチケット料金を現行の75元から50元(約650円)に、往復チケットを80元(約1,040円)にした。しかし現在、料金値下げによって、乗客は増加したものの、一日のチケット収入が35万元(約455万円)という低レベルにとどまっている。乗降客は、片道計算で現在、一日当たりの平均乗客数は延べ7,500〜8,000人程度で、休日でも延べ9,000人程度である。この上海リニアには、銀行融資として60億元(780億円)が供与され、その利息は年間3億元(39億円)にも上る。一方、1日当たり35万元の収入であれば、単純に年間収入はわずか約1.3億元(約17億円)程度となる。これから経費を差し引けば、利息の支払いさえもまったくできなくなる。ーー(中国情報局、2004年8月26日・要約)
≪やはり、トランス・ラピット型リニアに欠陥が露呈≫
□浦東空港行きのリニアで火災、運行停止
2006年8月11日午後3時ごろ、上海市龍陽路駅から浦東国際空港に向かっていたリニアモーターカーの2両目から火が出ているとの通報があった。現場は龍陽路駅から出発して500メートルほど進んだ地点。
同日午後4時ごろに現場を目撃した人によると、車両からはまだ煙が上がっており、窓ガラスも一部割れていたという。浦東空港行きのリニアは運行を停止しているが、空港から龍陽路駅に向かう路線は正常運行に戻っている。ーー(「人民網」、2006年8月12日 )
■独・リニア、時速200km走行で衝突事故
ドイツ北西部ラーテンのリニアモーターカー実験線で9月22日午前、29人が乗ったリニア車両が時速200キロで走行中、軌道上で止まっていた作業車両と衝突した。独DPA通信が警察の話として伝えたところでは、乗客と作業員のうち21人が死亡、10人が重傷を負った。運営会社は事故原因として人的ミスの可能性を指摘している。
実験線はオランダとの国境付近に位置し、全長31.8キロと欧州最長の軌道。実験車両が遠隔操作による無人運転をしており、最高時速450キロで走る。事故は出発点から約1キロの地点で起きた。1983年から一般客も試乗しているが、事故車は計測走行で、29人の乗客は運営会社の関係者や家族だったという。作業車両の上には2人の作業員がいた。ーー( 「日本経済新聞」、2006年9月23日 )
【都市内における交通渋滞対策にはー「モノレール」方式が効果的】
ところで、2010年以降、あるいはそれ以前より、「上海リニア」に関する軌道施設等を含めた「存廃」が大きな焦点となろうが、その有効活用として、高架や橋桁などを一部改良すればそのまま利用できる「移動手段」として、「モノレール」(跨座)方式の導入が最善かと思われる。なお、これは今後、特に交通渋滞がもたらされる中国の主要都市についていえるのだが、都市周辺を取り巻く環状道路を利用した「モノレール」(跨座式)方式による運行システムの導入を今後、考慮するのも一つの手立てとなろう。
(△写真は重慶市が導入した「モノレール」(跨座式)。初試験運行)
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(参照):本欄「中国初の都市モノレール、重慶で初試験運行」
(参照):本欄「都市内環状道路を利用した「モノレール」軌道を」

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