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カラコルム・ハイウェイ
ー世界最高峰、中国西域−パキスタン北部道路ー
世界の桃源郷は同時に世界最大の地震地帯

                  
国際ハイウェイプロジェクト推進委員会- 


 パキスタンの北部はヒマラヤ山脈に近く、年間を通じて雪に覆われていることが多い山岳地帯だ。インダス川がこの険しい山並みを流れ下り、美しい渓谷美を織りなしている。カラコルム・ハイウェイはこの峻険でパキスタンと中国が国境を接するフンジュラブ峠と首都イスラマバードとを結んでいる(参照:本欄「カラコルム・ハイウェイ」ルート図」)ハイウェイの頭上には絶壁が覆いかぶさるようにそびえ、眼下にはこれまた落ちたらひとたまりもないような千尋の谷が延々と続く。したがって同ハイウェイは、普通の旅行者がスポーツカーや高速バスで走るといったたぐいの道路ではない。

  カラコルム・ハイウェイ(写真:IHCC)
 同ハイウェイの建設には、中国が多大な人的、技術的援助を行い、ピーク時には双方の建設作業員が三万人も投入された。完成したのは1978年で、約10年の歳月を要した。カラコルムの岩山を切り開く作業は困難を極め、約3,000人の犠牲者がでたといわれる。同ハイウェイはいわば、中パ友好の生きた証なのである(参照:本欄「カラコルム・ハイウェイ」)

 中パ両国のフンジュラブ峠が86年に一般旅行者に解放されると、同峠は観光地として注目され始め、世界中から観光客が訪れるようになった。標高は4,700mで、世界最高位。荒涼とした峠の頂上の景観は、地の果てにふさわしい絶景というべきもので、万年雪をいただいたカラコルムの山々を望むパキスタン側が特に美しい。

 峠の山間には氷河もせり出していて、目の前で見ることができる。同ルートは、太古の昔から中国とインドを結ぶシルクロード上にある点で、非常にユニークである。インドで発生した仏教は、このルートを通じて中国に渡り、その後日本に伝えられた。5世紀には法華、6世紀には栄雲と恵生といった中国の高僧が仏典を求めて、逆ルートでインドを訪れている。

 現代においても中国とパキスタンは、カラコルム・ハイウェイを通じたバーター貿易を行い、中国からはシルクの布地や陶磁器が持ち込まれ、パキスタンからは日用品や香辛料、熱帯の果物などが送られている。

 シルクロードを通じた交易品は、昔も今もそう変わりないようである。カラコルム・ハイウェイの起点となるのは、イスラマバードの北、223kmの地点にあるタコット橋である。インダス川に架かったこの橋を渡って川の左岸に始まる道路は、タコット、ペシャム、カミラ、チラスなどの街を経て、北部地域の中心都市であるギルギットに続く。イスラマバードからは約600kmの距離である。


 【パキスタン北部地震】
 2005年10月8日午前8時50分(日本時間午後12時50分)ごろ、パキスタンの首都イスラマバードの北北東約90qを震源とするマグニチュード7.7(震源の深さ約10q)の地震が発生。震源地から100q以内でも激しい揺れが襲ったと見られる。震源地に近い印パが支配するカシミール周辺などでも多数の死傷者が出ていると見られ、最終的な今回の地震による死者は4万人を超える可能性がある。

 【地震情報】 

 
"Magnitude 7.6 - PAKISTAN2005 October 8 03:50:38 UTC"
    (U.S. Geological Survey)

   (参照サイト)
   :「
パキスタン等における地震被害」(日本政府の対応等・外務省HP)


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