「京釜・湖南」高速鉄道の分岐駅選定
        (清州・五松)



 
清州・五松は「京釜」「中部」高速道路、「清州〜尚州」高速道路とが連結されている交通の要衝である。このことはさらに「京釜」、「湖南」高速鉄道が連結されることによって、全国を半日生活圏とした広域交通網の中心地としても期待される。また同地域は、これら交通の要衝とともに、首都機能の代替(参照:「韓国の首都機能移転政策」、(財)自治体国際化協会)としても今日見直されようとしている。



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 韓国初の高速鉄道ともなる「京釜高速鉄道」は早ければ2004年4月から営業運行に入る。したがって、次ぎの焦点は「ソウル」と「木浦」とを結ぶ「湖南高速鉄道」の建設計画となってくる。とりわけ、通過する「ルート」の選定、特に「京釜高速鉄道」と連結する「分岐駅」の選定には、「京釜高速鉄道」の「大邱」〜「釜山」間同様に手をやいているようだ。この「湖南高速鉄」には現在、3案の計画ルートがある。建設計画は投資効果などを勘案して「3段階」に分けて施工される見通しである。

 具体的な「第一段階」ルートとしては、「京釜高速鉄道」との「分岐駅」をどこに設置するかによって決まってくる。候補ルートとしては以下のものがある。

 @【天安分岐駅】
 通過路線は「ソウル」〜「天安」〜「公州」〜「益山」〜「光州」〜「木浦」 
            【事業費】 12兆4,340億ウォン(322.6km)

 A【五松分岐駅】
 通過路線は「ソウル」〜「天安」〜「五松」〜「益山」〜「光州」〜「木浦」 

            【事業費】 13兆3,460億ウォン(342.6km) 

 B【大田分岐駅】
 通過路線は「ソウル」〜「天安」〜「大田」〜「益山」〜「光州」〜「木浦」
            【事業費】 14兆6,130億ウォン(356.2km) 

 ーーなど、計画が確定され次第、2007年にも着工され、2015年までに完成される。これにより、従来よりも「木浦」間の運行時間を2時間10分縮めることができる。

 ところで、具体的にはどこを「分岐駅」として選定したらよいかは地域の対立軸にもなっているようだ。その中でも、有力な候補地となりそうなのが「五松」分岐駅である。まず有利な点として、以下のようなものがある。

 @「天安」分岐駅より新設区間が9kmほど短縮され、その分事業費の節減が計れる。

 A「五松」駅は「天安」駅より乗降客数で「天安」駅より卓越していること。一日の乗降客数は「五松」駅が約60万人であるのに対して、「天安」駅は約54万人である。

 Bまた「五松」駅は「京釜」、「忠北」、「太白」など既存鉄道網や、「京釜」、「中部」、「湖南」、「清州〜尚州」高速道路などと繋がれており、全国各地へスムーズに移動することができる。

 ーーなどが、指摘される。

                           ≪記載: 2004年 3月≫


 ≪その後の経過≫

 ■湖南高速鉄道(五松〜木浦)、2017年完工予定分岐駅は「五松」に確定、停車駅は6ヵ所に増加
   
 湖南高速鉄道が2006年11月から基本設計を進め、2017年に五松〜木浦区間が完工する見込み。韓国政府は、@「五松〜光州」区間は2015年、A「光州〜木浦」区間は2017年の完工を骨子とした基本計画を確定した。また停車駅は、当初の五松・益山・光州・木浦駅の4ヵ所から6ヵ所に増えた。投資総額は10兆5417億ウォン、1編成10両、計360両の列車が投入される。「五松〜木浦市」区間は60分、「ソウル〜木浦」区間は106分で運行する計画。

                           ≪2006年 8月末 記≫




   
(参照):本欄「京釜高速鉄道、新設駅増加で「減速」化

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