新日本製鉄の中国戦略動向



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      新日本製鉄とJFEスチールの中国合弁事業比較

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新日鉄

JFE
 合弁相手

上海宝山鋼鉄

広州鋼鉄企業集団
 合弁場所

上海市

広州市
 出資比率

新日鉄 38%
アルセロール 12%
宝山鋼鉄 50%

JFE 51%
広州鋼鉄 49%
 生産開始時期

2005年4月
(約1ヵ月早まる)

2006年4月
 年産能力  冷延鋼板: 90万t
 表面処理鋼板: 80万t        -       -


 【2008年予定】(註1)
 表面処理鋼板: 40万t
 【2009年予定】(註2)
 表面処理鋼板: 40万t
 (自動車向け年間生産量を合計100
  万t強へ)

 冷延鋼板: 今後検討
 (註3・4)事業化調査(判断先送り) 
 
≪結局、高炉建設は断念≫
 【2006年3月】
 表面処理鋼板: 40万t
 【2010年予定】(註5)
 表面処理鋼板: 40万t


 ≪新工場・2009年稼動≫
 ●
圧延鋼板:100万t 
 鋼板用途  自動車、家電、建材  自動車、家電、建材
 投資額

約1,000億円

約200億円
(追加:500億円超)

 註1:表面処理鋼板の生産能力は当初予定の80万トンから120万トンに高まる)
 註2:表面処理鋼板の生産能力はさらに40万トン増産し160万トンに高まる


 
註3調査は2004年8月から一年間の予定で、生産規模や設備内容、事業費などを検討(註1
 する。JFEは、調査結果を見た上で事業に参加するかどうか判断するとしている)

 
註4:JFEスチールは中国・広州での高炉からの一貫製鉄所を建設するかどうかについての最
 終判断を2007年以降に先送りする。年内にも判断する予定だったが、中国政府が鉄鋼業での外
 資規制や製鉄所の建設制限を打ち出し、現状では実現が困難になっている。原燃料価格の高騰
 や鉄鋼市場の需給緩和もあり先送りを決めた)

 (
註5:JFEスチールは自動車用鋼板の新工場を中国広東省広州市に建設する。主に自動車用
 に使う防さび加工のメッキ鋼板の生産能力を現在の2倍の年80万トンに引き上げる)

 (註1:鉄鉱石を溶かして高純度の鉄を取り出す高炉を核に、溶けた鉄を固める連続鋳造設備、鉄
 の塊を板に加工する熱延ライン、耐蝕性を高めるメッキ・ラインなどからなる一貫設備を建設。詳細
 は不明)


 新日鉄、自動車鋼板の能力増強決定・宝鋼とミタルの中国合弁

 新日本製鉄は12月27日、中国・宝鋼集団、世界鉄鋼最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)と、中国・上海市に持つ自動車用鋼板の合弁会社の能力を増強することで最終合意したと発表した。約250億円を投じて、亜鉛メッキ鋼板用の設備を増設、自動車向けの生産能力を倍増する。生産が急拡大する中国自動車産業向けの鉄鋼需要の取り込みを狙う。新設備は合弁会社「宝鋼新日鉄自動車鋼板(BNA)」の隣接地に設置し、2010年に稼働させる。自動車向け亜鉛メッキ鋼板の年産能力は今の倍の約90万トンに増加家電向けや建材向けを入れた亜鉛メッキ鋼板の合計能力は125万トンとなる。現地生産を拡大する日系自動車メーカー向けを中心に供給する。合弁会社は05年3月に操業を開始。宝鋼が50%、新日鉄が38%、ミタルが12%を出資している。一時ミタルが出資拡大を求めたが、宝鋼などが拒否。3社で能力拡大を協議していた。
ーー(「日本経済新聞」、2007年12月27日)
 
(参照サイト):「BNAの溶融亜鉛メッキ鋼板製造設備の能力増強について」(新日本製鉄所)

 【新日鉄と中国の宝鋼集団、提携を拡大

 新日本製鉄と中国鉄鋼最大手、宝鋼集団(上海市)は11月2日、提携拡大で合意した。両社が出資する中国の合弁会社で自動車用亜鉛メッキ鋼板の生産能力を倍増させるほか、環境保全など幅広い分野で協力する。宝鋼が海外で株式を上場した後、株式の相互取得も検討する。広範な連携で収益拡大や生産性向上に取り組み、国際競争力を強化。昨年誕生した世界最大手アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に対抗する。両社の技術交流30周年記念式典で来日した宝鋼の徐楽江董事長(会長)と、新日鉄の三村明夫社長が2日、千葉県内で記者会見して明らかにした。自動車用鋼板の生産を増強するのは、両社とアルセロール・ミタルの3社が出資する「宝鋼新日鉄自動車鋼板」(上海市)。現在、自動車向けを中心に年約180万トンの鋼板を生産している。中国の自動車生産の急増を受け、2010年までに、さび止め処理をした亜鉛メッキ鋼板の生産設備(年産45万トン)を1ライン増設する。投資額は300億円規模のもよう。自動車用亜鉛メッキ鋼板の年産能力は90万トンとほぼ2倍になる。
ーー(「日本経済新聞」、2007年11月3日)

 自動車用鋼板の中国合弁、9月中にも拡張決定・新日鉄など3社

 新日本製鉄は中国鉄鋼最大手の宝鋼集団、世界最大手の欧州アルセロール・ミタルと協議していた中国の自動車用鋼板の合弁工場の拡張を9月中にも決定する。中国初となる自動車用鋼板の専用工場を新設、2009年内をメドに同鋼板の年産能力を100万トン強へ倍増する。投資額は150億―200億円程度の見通し。同国での自動車生産の急拡大に伴い高級品の供給を強化する。新日鉄が38%、宝鋼が50%、ミタルが12%を出資する「宝鋼新日鉄自動車鋼板」(上海市)が新工場棟を建設する。3社が検討している合弁拡張の第1弾で、今後も需要拡大に合わせて順次増強、現地でシェア5割確保をめざす。
ーー(「日本経済新聞」、2007年8月6日)

 新日鉄、中国で車用鋼板の生産倍増

 新日本製鉄は中国鉄鋼最大手の宝鋼集団、世界最大手の欧州アルセロール・ミタルと、中国での合弁生産を大幅に増強する方向で最終調整に入った。2009年をメドに自動車用鋼板の工場を拡張して生産を倍増する。総投資額は最大500億円規模とみられ、同鋼板で中国最大級の工場となる見通し。JFEスチールも現地合弁を拡張する計画で、急成長するアジア市場を巡る世界鉄鋼大手の競争が一段と激しくなりそうだ。3社が上海市で運営する合弁会社は「宝鋼新日鉄自動車鋼板(略称BNA)」。宝鋼が50%、新日鉄が38%を出資する。残る12%分は当初、新日鉄が技術提携していた欧州アルセロールが出資していたが、アルセロールを昨年に買収したミタル(現アルセロール・ミタル)が引き継いだ。BNAは主に自動車に使う防さび加工のメッキ鋼板を年間約80万トン生産する。新ラインを建設し、能力を年産160万トン程度に引き上げる方向。
ーー(「日本経済新聞」、2007年3月2日)

 新日鉄:中国企業からコークス乾式消火設備を受注

 新日本製鉄(プラント・環境事業部)は、中国の遷安中化煤化工有限責任公司(河北省遷安市)からコークス乾式消火設備(CDQ)2基を受注した。遷安中化煤化工は粗鋼生産量中国第4位の首鋼総公司などが遷安製鉄所に合弁で設立したコークス製造会社。首鋼は現在、遷安市に遷安製鉄所(年間生産量400万トン)、また河北省の沿岸地域にある曹妃甸島(
参照:本欄「河北省・曹妃甸工業開発区)に年間生産量800万トンの新一貫製鉄所を建設している。ーー(2006年3月6日)
 (参照サイト):「遷安製鉄所向けCDQの受注について」(新日本製鉄所・ニュースリリース)

 新日鉄と宝山鋼鉄などの合弁会社が本格稼動

 新日本製鉄、宝山鋼鉄(上海市)、アルセロール(ルクセンブルク)の日中欧の合弁会社「宝鋼新日鉄自動車鋼板公司(BNA)」は2005年11月8日、上海市で開業式を開き、自動車向け鋼板の生産を本格的に始めた。合弁会社は自動車のボディーに使う亜鉛めっき鋼板などを年170万トン生産し、日系や欧米の自動車メーカーに販売する。日本と同レベルの鋼板が中国で生産されるのは初めて、合弁会社は中国自動車生産でのシェア50%獲得を目指す。自動車に使用される鋼板を年170万トン生産。そのうち80万トン(乗用車150万〜200万台分)は高級な表面処理をされた鋼板で、日欧の中国合弁自動車メーカーに出荷される。
ーー(2005年11月9日)

 新日鉄、上海の合弁会社・生産前倒しー2005年4月に  ≪最新≫

 新日本製鉄は上海市に設立した自動車鋼板の合弁会社の生産開始時期を約1ヵ月前倒しして、2005年4月上旬から本格生産に入る。生産能力が45万トンの鋼板設備がこの程完成した。当初は5月中の本格生産を予定していた。2006年初めから現地の日系自動車メーカーなどに販売する。メッキ鋼板の原板となる冷間圧延鋼板(年産170万トン)の生産設備は2004年末に稼動済み。
ーー(2005年3月23日)

 
新日鉄、住金の中国自動車用鋼管事業に参加 
 新日本製鉄と住友金属工業は、中国で自動車用鋼管の共同事業を展開する。住金子会社が設立した現地法人に新日鉄が15%出資する。新日鉄が資本参加するのは「住友鋼管(広州)汽車配件」(広州市)。2003年の設立で、今秋に工場を稼動させる予定。新日鉄は11月にも、第三者割当増資(97万ドル)を引き受ける。出資比率は住友鋼管51%、住友商事34%、新日鉄15%。また社名を「広州友日汽車配件」に変更、2005年1月から生産・営業を始める。生産能力は月1,000〜1,500トン。
ーー(2005年1月)


 
新日鉄など3社、自動車用鋼板の合弁会社を設立
 新日本製鉄、上海宝山鋼鉄、鋼鉄の世界最大手・アルセロール社の3社による合弁会社「宝鋼新日鉄汽車板有限公司」が8月27日、上海で設立セレモニーを行った。新会社への投資総額は65億元で、登録資本は30億元。株式の所有率はそれぞれ、宝山鋼鉄が50%、新日鉄が38%、アルセロールが12%。新会社の年間生産量は170万トンの見込みで、最高級の自動車用鋼板の製造と販売が目標。
ーー(2004年8月)


 
新日鉄、表面処理鋼板ー08年に生産能力を1.5倍へ】 
 新日本製鉄は上海宝山鋼鉄との合弁会社の高級鋼板の生産能力を、2005年5月の工場稼動から3年後に1.5倍に拡大する。当初は年産35万トンと45万トンの能力をもつ表面処理鋼板の生産ライン2基を順次稼動させる予定であったが、2008年をめどに同40万トン〜50万トンのラインを1基増設する方向で検討している。上乗せ分の投資額は150億円。設備の増設は宝山鋼鉄が熱延設備を新設する2008年に合わせ実施する。冷延鋼板の原板の熱延コイルは宝山鋼鉄が現地供給するが、需要が強ければ設備増強を前倒しして、日本からの輸出で一時的に賄う可能性もある。
ーー(2004年6月30日)

 【新日鉄、上海宝鋼に自動車鋼板技術を供与】
 
新日本製鉄は中国の鉄鋼最大手、上海宝山鋼鉄に自動車用鋼板の技術を供与する。両社は2005年から中国で同鋼板を合弁生産することで合意している。主に宝山側が鋼板の原板を供給するため、先端製品で先行する新日鉄は、技術支援を通じて高品質品の供給体制を整える。供与するのは原板にあたる熱延鋼板を生産するまでの技術。自動車用鋼板は高強度と高い加工性が要求される。合弁事業に必要な範囲内で、高炉、転炉など設備の操業や金属成分調整の技術を指導。一部は有償で供与する。新日鉄と宝山は上海市で2005年5月から、熱延鋼板の次工程である冷延鋼板と表面処理鋼板を合計年170万トン生産する。熱延鋼板の一部は新日鉄が合弁工場へ輸出するが、大半は宝山側が供給する。合弁会社が高品質鋼板を量産するには良質な原板が必要なことから新日鉄が技術供与する。新日鉄は1978年からの宝山製鉄所の建設に協力した。これまで製鉄技術を供与してきたが、建材用などの汎用品分野が中心で、自動車用は初めて。ーー(「日本経済新聞」、2003年11月19日)

 【新日鉄、上海宝山と合弁調印】
 
新日本製鉄と中国鉄鋼最大手の「上海宝山鋼鉄」は2003年7月22日、上海に自動車用鋼板の製造・販売を手がける合弁会社の設立で基本合意し、合意文書に調印した。年内に正式な合弁契約を締結し、2004年春に合弁会社を設立、2005年5月から生産を開始する。国内鉄鋼メーカーによる自動車用鋼板の中国での現地生産は初めて。新日鉄と提携している世界鉄鋼最大手の「アルセロール」(ルクセンブルク)も出資する予定で、年末までに細部を詰める。合弁会社は、宝山鋼鉄が50%、新日鉄中心の外資側が50%を出資する。冷延鋼板を年間170万トン生産し、そのうち80万トン(自動車鋼板向け45万トン、家電・建材向け鋼板35万トン)は亜鉛メッキ処理鋼板に加工する。ーー(「毎日新聞」、2003年7月23日) 

 【上海宝山鋼鉄と自動車鋼板で合弁】
 
新日本製鉄と中国の鉄鋼最大手の上海宝山鉄鋼は自動車用鋼板の合弁工場建設で大筋合意した。年内にも正式決定する。合弁事業と並行して、宝山鋼鉄は新日鉄からの出資受け入れなど、資本提携も詰めている。原料の共同購入など包括的な提携に発展する可能性がある。合弁対象は宝山鋼鉄が上海市に新設する冷延・表面処理工場。2005年半ばまでに稼働予定。製造した冷延鋼板の一部は表面を亜鉛メッキ処理し、自動車用の鋼板に加工する。冷延能力は年間約180万トン、表面処理した自動車用鋼板は約45万トン。家電製品、建材向け鋼板も生産する。ーー(「日本経済新聞」、2002年11月13日付)

 新日本製鉄は上海宝山鋼鉄などと2005年から中国で合弁で運営する鋼板工場に、母材となる原板の一部を日本から輸出する。新日鉄、上海宝山、アルセロ−ル(ルクセンブルク)の三社は2003年4月を目処に合弁の合意書を交わす。新会社は上海市内に自動車、家電や建材向け鋼板の工場を建設、運営する。中国側は鋼材国産化の方針から上海宝山が母材となる熱延鋼板の大半を新工場に供給する考えであったが、中国での安定供給先確保を狙う新日鉄が一部を輸出することで合意した。年間数十万トン規模と見られる。−−(「日本経済新聞」、2003年4月2日付・要約)





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