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 上海宝鋼集団の動向】(上海市)


 ≪上海上海宝鋼集団の最近の動向≫


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 ◆上海宝鋼集団は2009年3月に寧波鋼鉄株の56%を約20億元(約283億円)で取得し、筆頭株主となったのに続き、広東鋼鉄の完全子会社化も進めている。

 ◆
上海宝鋼集団、広東韶関鋼鉄集団と合弁で合意

 上海宝鋼集団は広東省の中堅製鉄メーカー、広東韶関鋼鉄集団と合弁する方向で合意した。宝鋼は広東省湛江に1,000万トン級高炉の建設を計画している。広東韶関鋼鉄は鉄鉱石の豊富な広東省北部に基盤をもつ年産500万トン規模の中堅企業。合弁の時期などは未定。
ーー(2006年7月)

 ◆宝鋼集団、河北省・邯鄲鋼鉄と共同で新工場建設

 中国鉄鋼最大手の宝鋼集団(上海市)は中堅の邯鄲鋼鉄集団(河北省邯鄲市)と共同出資で邯鄲市に自動車鋼板などの新工場を建設する。総投資額は194億元(約3,000億円)。生産能力は460万トン、2008年から一部稼動する。

 ◆中国宝鋼と内モンゴルの包頭鋼鉄、戦略提携で合意

 中国鉄鋼最大手の宝鋼集団(上海)は7月23日、内モンゴル自治区の包頭鋼鉄集団と戦略提携協定に調印した。宝鋼は2007年年1月には八一鋼鉄集団(新疆ウイグル自治区)の買収に合意しており、包鋼との提携も規模拡大策の一環とみられる。包鋼の年産能力は1000万トンだが、2006年の生産実績は748万トンにとどまっている。宝鋼は包鋼の製品の高付加価値化を支援するほか、内モンゴルの鉄鉱石や希少金属、石炭などの資源の共同開発にも取り組む。両社の資産統合の具体策も今後検討する。宝鋼は2010年ごろに年産5,000万トンから8000万トンを達成したいもよう。2006年の生産実績は2,253万トン。
ーー(2007年7月23日)


≪造船関係≫

 ◆宝鋼集団、中船集団と国内最大の造船基地建設で提携

中国船舶工業集団(中船集団)と宝鋼集団はこのほど北京で、江南長興造船基地における民用船舶製造プロジェクトの合弁契約に調印した。双方は計100億ドルを超える出資を行い、同基地の第1号・第2号生産ラインを建設する。出資比率は中船が65%、宝鋼が35%。江南長興造船基地は長江が海に注ぎ込む湾内の上海長興島に位置し、2005年6月3日に正式に建設工事を開始した。現在国内で最大規模、最新の造船基地となる。民用船プロジェクトの第1・2号生産ラインはそれぞれ2つの大型ドックを建設し、年間造船能力は450万トンに達する見込み。現在、両生産ラインは全面的に建設が進められており、うち第1号の2つのドックは年内に、第2号の2つのドックは来年中にほぼ完成する予定。ーー(2007年3月21日)

動き出した中国の造船大国化」(2004〜)


 ≪自動車関係≫

 ◆国産乗用車の半分が宝鋼製の鋼板を使用

 宝鋼集団有限公司の総経理の徐楽江氏によると、現在、すでに中国国内における56社の自動車メーカーが宝鋼製の自動車鋼板を長期採用しており、市場シェアは51.6%に達している。採用メーカーは、@上海VW、A上海GM、B南京汽車、C長安フォード、D広州トヨタ、E天津一汽トヨタ、F一汽アウディ、G北京現代、H奇瑞汽車ーーなど。また、高強度両面亜鉛メッキ板などの製品はアウディやビュイックなどの高級乗用車にも供給されている。ーー(2006年6月)

        ◇      ◇      ◇     ◇      ◇      ◇

 中国最大手の鉄鋼メーカー、上海宝鋼集団と自動車最大手の「第一汽車」は自動車鋼材の供給や技術開発、加工、物流管理などの分野で提携することで合意・調印した。両社は高強度の自動車用鋼板を共同開発するほか、物流や自動車販売で協力。財務や人材管理など経営面でもノウハウを相互に提供していく。宝鋼集団の2002年度の自動車用鋼板の生産量は約100万トン、そのうち約26万トンを「第一汽車」に納入している。両社は同時に、住友商事との間で、鋼材加工配送の合弁会社を設立することでも合意した。

 
上海宝山鋼鉄は第一汽車集団と独フォルクスワーゲン(VW)の合弁会社「一汽VW」に表面処理鋼板を納入した(2002年12月。「一汽VW」は高級車「アウディA6」に用いる。)

 
上海宝山鋼鉄は米ゼネラルモーターズ(GM)の合弁会社、「上海GM」に初めて乗用車用の表面処理鋼板(亜鉛メッキ鋼板)を納入した。開発と試験に約3年ほどかかった。鋼板は高級車「ビュイック」に使用される。上海宝山鋼鉄の国内自動車メーカー向けの鋼板は、およそ60%ほどのシェアを占めている。しかし、高品質鋼板を願う外資系自動車メーカーは、輸入が大半である。今後、「広州ホンダ」や「鄭州日産」への品質検査も入っている。2005年には、新たな表面処理ラインの稼働も予定されている。

 住友商事は中国の自動車メーカーである「第一汽車」、鉄鋼最大手の「上海宝鋼集団」と共同で中国吉林省の長春市に自動車用鋼板のコイルセンターを設立。2004年秋に操業を始める。加工能力は年間16万トン。新会社の名称は「長春一汽宝友鋼材加工配送」。

主要自動車メーカー中国戦略」(2002〜07年)


 ≪上海宝鋼集団の動向(2002年〜)≫ 

 ≪新日鉄・JEF≫

 川崎製鉄、独製鉄プラントメーカーのSMSデマーグなどの企業連合は、中国最大手の上海宝山鋼鉄から厚鋼板〔原油や天然ガス輸送用の大径鋼管や造船向け〕の製造ラインを受注した。生産能力は年間140万トンで、2005年に稼動予定。また上海宝山は、今後の自動車・家電向けの冷延鋼板の設備増強なども計画している。上海宝山鋼鉄の2001年の粗鋼生産量は約1,900万トン。また同年の中国鋼材生産量は、約1億5,700万トン。ーー(「日本経済新聞」、2002年6月24日付)

 川崎製鉄は、上海宝山鋼鉄から家電・建材向けの溶融亜鉛メッキ鋼板の製造設備を受注した。年産能力は36万トン、2005年に稼動予定。−−(「日本経済新聞」、2002年7月31日付)

 新日本製鉄は、中国最大の鉄鋼企業グループ「上海宝鋼グループ」の中核で、中国最大の鉄鋼メーカー、上海宝山鋼鉄から年産能力45万トンの自動車用表面処理鋼板などの生産設備を受注した。2005年の稼動予定。−−(「読売新聞」、2002年7月30日付)

 新日鉄と中国の鉄鋼最大手、上海宝鋼集団は中国・江蘇省南通市で合弁運営している建材メーカーの能力を増強する。能力増強するのは、ビルなど建築物に使う鉄筋棒鋼を製造・販売する「南通宝鋼新日製鋼」。現在、電炉で棒鋼を年間60万トン製造している。2003年末に、高炉のほか、新電炉や連続鋳造機を建設し、能力を同100万トンとする。

 
新日鉄など3社、中国での鋼板生産合弁設立に調印】 

 新日本製鉄と鉄鋼世界最大手のアルセロール(ルクセンブルク)、中国最大手の上海宝山鋼鉄は12月23日、上海市内のホテルで、中国での自動車向け高級鋼板を製造する合弁会社の設立契約に調印した。宝山鋼鉄が2005年5月の稼働を目指して上海市内に建設中の工場を共同で運営する。3社の合弁事業への投資総額は65億元(約845億円)で、中国鉄鋼業界の合弁事業では最大規模。資本金は30億元。新工場は年間で自動車用の冷延鋼板90万トン、亜鉛めっき鋼板80万トンの計170万トンを生産する。合弁会社の出資比率は宝山鋼鉄50%、新日鉄38%、アルセロール12%。社長は宝山側が、副社長は新日鉄側が指名、合弁期限は20年となる。
ーー(「日本経済新聞」HP、2003年12月23日)

 (参照):本欄「新日本製鉄の中国戦略動向

 (参照):本欄「
JFEの中国戦略動向


 ≪日新製鋼≫

 日新製鋼、中国で合弁・自動車用排ガス管を生産

 日新製鋼は中国の鉄鋼最大手・宝鋼集団と合弁で、2008年1月から自動車排ガス用パイプの生産を浙江省で始める。両社は建材に使うステンレス鋼板を合弁生産してきたが、自動車分野に参入する。中国では神戸製鋼所が自動車ボルト・ナット用鋼材の供給を始め、東京製綱もタイヤ用鋼材の生産を倍増。新日本製鉄などが自動車用鋼板で中国進出しているが、基幹部品向け鋼材でも現地生産が拡大してきた。日新製鋼は浙江省寧波市に、排ガスパイプに使うステンレス鋼管工場を新設する。当初は年産1万トンから始め、日系自動車メーカーを中心に供給、採用が進めば順次増強する。投資額は明らかにしていない。鋼管の母材となるステンレス鋼板は、両社が同市に持つ合弁工場から調達。日新製鋼が高度な加工技術を現地に導入する。
−−(「日本経済新聞」、2007年8月2日)


 【日新製鋼、中国でステンレス鋼板の生産能力を4倍に

 日新製鋼は中国でステンレス鋼板の生産能力を4倍に拡大する。現地工場に約600億円を追加投資、2005年までに生産能力を単一工場で世界最大の年60万トンとする。日新製鋼は中国の鉄鋼最大手、上海宝鋼集団などとの合弁会社である寧波宝新不銹鋼(浙江省寧波市)で1998年からステンレス冷延鋼板の生産を始めた。合弁会社の生産能力は年16万トン。約90億円を投じて増設工事を進めており年内に年産24万トン体制とする。この工事に続いて今夏にも隣接地(約40万平方メートル)で新工場棟の建設に着手。約2年かけて合計年60万トンの大型工場とする。日新製鋼と宝鋼集団など主要株主が現在、追加投資について協議している。寧波市関係者は「宝鋼側が早期着工を希望しており、月内には最終決定する(註1)」としている。
ーー(「日本経済新聞」、2002年6月12日)

 (註1:日新製鋼は上海宝鋼集団公司などが合弁で設立する寧波宝新不銹鋼(浙江省寧波市)のステンレス鋼板の生産能力を従来の4倍に拡大すると発表した(2003年7月29日)。


 ≪日系企業≫

 三井物産は、中国最大の鉄鋼企業グループ「上海宝鋼グループ」と、中国における鋼材の加工・物流事業の業務提携に正式合意した。三井物産と同グループは中国国内で鋼材加工センターを統合・共同運営するほか、今後、中国各地に新たな鋼材加工・物流センターを共同で設立していく。−−(「読売新聞」、2002年7月30日付)

 三菱電機、三菱商事、三菱日立製鉄機械の3社は上海宝山鋼鉄が増強を計画している建設鋼材の生産設備を受注した。今回、三菱電機などが受注したのは、建材用の鋼板の腐食を防止するために亜鉛メッキをする設備で、生産能力は年20万トン。2004年9月に操業を開始し、生産体制を増強する計画。上海宝鋼は設備を増強して、2008年の北京五輪に向けて盛り上がる建材需要に対応する狙いがある。--(「読売新聞」、2002年9月7日付)

 
三井物産は中国最大手の鉄鋼メーカー、上海宝鋼集団と共同で、中国全土で鋼材の加工、物流拠点を展開する。両社は鋼板を切断加工し、ユーザーに配送する「コイルセンター」の統括会社として「上海宝井」(上海市)を設立。現在の宝井グループの加工能力は年間40万トン。これを数年以内に20ヵ所近くのセンターを運営する体制とし、加工能力は年間200万トン以上に引き上げる。また、中国でのユーザー拡大を狙い、共同で日本の自動車部品メーカーの対中進出支援を始める。−−(「日本経済新聞」、2003年5月19日・要約)

 三菱商事と三菱日立製鉄機械は上海宝鋼益昌薄板(上海市)から薄板を年に25万トン生産する設備を受注した。納期は2004年末。鉄板を薄くするローラーと表面を整えるローラーを並べた新型の圧延設備を使って食品、飲料品などに使う高付加価値の薄板を製造する。−−(「日本経済新聞」、2003年7月5日)

 
三井物産は中国最大手の鉄鋼メーカー、上海宝鋼集団と共同で、2006年末までに中国で鋼材加工工場を約10カ所新設する。工場新設などにより加工能力を現行の年130万トン(既存13工場)から同300万トンに引き上げる。両社は2002年に鋼材加工統合の中核会社として、「上海宝井鋼材加工配送」を設立していた。−−(「日本経済新聞」、2004年1月15日・要約)

 
三井物産は宝鋼集団と共同で鋼材の加工・流通拠点を2007年内に2ヵ所新設する。山東省に設けるコイルセンター、「煙台宝井鋼材加工」(出資比率:三井物産:35%、宝鋼:65%)からは自動車業界向けに鋼板を供給。加工能力は年11万トン、主に「上海GM」へ販売。また、広東省広州市の物流拠点、「広州宝井鋼材加工」(出資比率:三井物産:25%、宝鋼:75%)で、年6万トンの加工能力をもつコイルセンターを併設する。−−(「日本経済新聞」、2007年5月・要約)

 三菱商事と中国鉄鋼大手、宝鋼集団は新エネルギー・環境分野で戦略提携することで合意した。中国で企業向け省エネ支援や排出枠ビジネス、上下水などの水事業運営を目指すほか、アジアで太陽光や風力発電なども検討する。三菱商事は宝鋼と1990年代から製鉄機械の納入や鉄鋼製品の取引を開始。今では製鉄機械製造など7つの合弁会社を持つ。−−(「日本経済新聞」、2010年11月・要約)


 ≪その他≫

 上海宝山、華南市場にステンレス加工で進出】 

 上海宝山鋼鉄は広東省仏山市にステンレス加工の配送センターを新設する。2005年6月から加工業務を始める。同センターでは、
寧波宝新ステンレス(浙江省)から素材の供給を受け需要に応じて加工・出荷する。日本や韓国などから加工機械を導入して、年産8万トンの能力を備える。最終的には年産30万トンまで拡大する。華南周辺は大手家電メーカーや自動車産業などが集積しつつあり重要も旺盛である。
 (:日新製鋼と中国の鉄鋼最大手、上海宝鋼集団などとの合弁会社〔寧波宝新不銹鋼〕。1998年からステンレス冷延鋼板の生産を始めた。) 

 【上海宝鋼集団、ブラジルで製鉄所建設へ】 

 上海宝鋼集団はブラジルの鉄鉱石世界最大手、「CVRD」(リオデジャネイロ)と合弁で製鉄所を建設する方針を固めた。中国の鉄鋼メーカーが海外に製鉄所を建設するのは初めて。両社は上海市内で、事業化調査の合意書に調印した。調印式には世界最大の鉄鋼メーカー、「アルセロール」(ルクセンブルク)も参加しており、3社による合弁事業への進展もある。粗鋼の年産能力は370万トン、「宝鋼集団」はすでに中国政府の認可を得ている。建設時期や稼働時期は未定。将来的には、製品を北米へ輸出するものと見られる。
−−(2004年1月)


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