中国主要鉄鋼メーカーの技術導入状況

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≪2010年度の動向≫

 ◆鞍本鋼鉄集団など3社統合、世界2位へ

 中国鉄鋼4位で世界6位の鞍本鋼鉄集団(遼寧省)が中国中堅2社と経営統合する。2009年の粗鋼生産量は4,500万d規模となり、世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に次ぐ世界2位に躍り出る。

 鞍本鋼鉄集団の中核上場会社、鞍鋼が、中国の国有企業を統括する国務院国有資産監督管理委員会から四川省の鉄鋼中堅、攀鋼集団(四川省)との経営統合の認可を取得。また北台鋼鉄集団(遼寧省)とも合併することで基本合意した。鞍本鋼鉄は鞍山鋼鉄集団と本渓鋼鉄集団が2005年に経営統合して発足した。2009年の粗鋼生産量は2,930万dで、年産能力は4,300万d。鞍山鋼鉄は戦前に南満州鉄道の出資で設立した鞍山製鉄所が母体で、独フォルクスワーゲンの中国工場に鋼板を供給するなど技術に定評がある。攀鋼集団は鉄道レールや特殊鋼などに強みをもつ。2009年の粗鋼生産量は800万dで、生産能力は1,000万d。北台鋼鉄集団は建設用棒鋼などを得意としている。年間粗鋼生産量は800万d。ーー(「日本経済新聞」、2010年5月26日)


 ≪2008年度の動向≫

 ◆中国の鉄鋼4社、協調減産に合意 新華社報道
  粗鋼生産量は1-8月、3億5100万トン(前年同期比8.3%増

 新華社系のサイト「新華網」によれば、首都鋼鉄集団(北京市)など中国の鉄鋼4社はこのほど河南省で会合を開き、協調減産に合意した。全体の減産幅は2割前後になるという。自動車などの需要減で下落している鋼材価格の維持に加え、鉄鉱石など高騰している原材料の輸入抑制が狙いとみられる。減産の必要性で一致したのは首鋼、河北鋼鉄集団(河北省)、山東鋼鉄集団(山東省)という華北地域の大手3社と、安陽鋼鉄(河南省)。安鋼の関係者が新華網に明らかにした。約2割の減産は既に実施済みの措置と今後の計画の合計といい、期間などは明らかにしていない。4グループの粗鋼生産能力は合計で年間約1億トン。中国の粗鋼生産量は1-8月で前年同期比8.3%増の3億5100万トン。2ケタ増が続いていた2007年までと比べ減速が目立っている。ーー(「日本経済新聞」、2008年10月5日)

 ◆粗鋼生産量:2008年1〜3月、1億2,000万d

 中国の2008年第1四半期(1〜3月)における粗鋼生産量は1億2,494万d(前年同期比8.6%増、前年同期比13.7ポイント減少)であった。

 ◆2008年第1四半期(1〜3月)の国内での鉄鉱石生産量は1億6,800万d(前年同期比25.1%増)、同四半期の輸入量は1億1,100万d(同10.5%増)。

 ◆中国鋼鉄工業協会、鉄鉱石輸入抑制を企業に呼びかけ

 中国鋼鉄工業協会は会員企業に対し、需要を上回る鉄鉱石輸入を控えるよう要請した。5月15日時点で港での鉄鉱石在庫は年初比5割増の7922万トン。過去最高の水準で物流の混乱を招いている。同協会は高値転売を狙った大量輸入は鉄鉱石貿易の秩序を乱すと批判。違法行為があれば輸入資格の取り消し・停止も辞さないとしている。同協会によれば、港に鉄鉱石在庫が滞留しているため、輸送船が港に到着してから荷降ろしまで7〜10日が必要。ーー(「日本経済新聞」、2008年5月)



 【中国の鉄鋼関連の動き】

 【2005年1〜12月の粗鋼生産】
 1〜12月の中国粗鋼生産量は3億4,936トン(前年同期比24%増)

 
【2005年1〜12月の鉄鉱石輸入量】
 1〜12月の中国鉄鉱石の輸入量は2億8,000万トン
(前年同期比32.3%増)

 【2005年1〜9月の鋼材輸入量】
 1〜9月の中国鋼材輸入量は2,000万トン(前年同期比16.4%減)

  ≪中国鉄鋼大手の粗鋼生産量≫(2005年度)

メーカー

粗鋼生産量(万t)

企業形態
 上海宝鋼

2,272
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 山東鋼鉄

2,076
 済南鋼鉄と莱蕪鋼鉄が近く統合
 鞍本鋼鉄

1,840
 鞍山鋼鉄と本渓鋼鉄が2005年合弁
 武鋼柳鋼

1,760
 武漢鋼鉄と柳州鋼鉄が2005年合弁
 河北唐鋼

1,608
 唐山鋼鉄、宣化鋼鉄、承徳鋼鉄が合弁
 江蘇沙鋼

1,046
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 首鋼総公司

1,044
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 馬鋼集団

 965
 -
 華菱鋼鉄

 845
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 邯鄲鋼鉄

 734
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    (参照):本欄「中国主要製鉄所の所在地
         中国主要鉄鋼メーカーの粗鋼実績(01、04年度)



中国の鉄鋼需要は中国自体で賄うー
国内需要が減退すれば大量輸出時代の到来


 中国、鋼材輸出が倍増ー輸出入逆転も
 中国の2004年度における鋼材の輸出実績は1,423万トン(前年比104.6%増)。一方、輸入量は2,930万トン(同21.2減)であった。2004年の鋼材生産量は2億9,723万トン(前年比23.3%増)。一方、2004年度における需要の増加率は10.7%と、03年の25.8%より鈍化した。

 
中国:1月の鉄鋼輸出が前年比14倍増
 中国の2005年1月における鉄鋼輸出量は前年同月の14倍に増加した。それに伴って、外貨収入も12倍増となった。遼寧省経済委員会の統計によると、同省内の1月の鉄鋼製品輸出量は42万7300トン(前年同月比37万5300トン増)、輸出による外貨収入は2億200万ドル(前年同月比1億8500万ドル増)となった。鞍山鋼鉄、本渓鋼鉄、東北特殊鋼、北台鋼鉄、撫順新撫鋼など大型冶金企業の輸出外貨収入も、数倍から数百倍急増した。中国の鋼材価格が国際価格を下回っていることが中国の鉄鋼輸出が急増した背景にある。

 
中国の自動車用鋼材の国産化率90%以上
 中国の自動車用鋼材の国産化率は90%以上に達した。中国鉄鋼工業協会の呉溪淳会長が3月31日、中国機械製造業発展フォーラムで明らかにした。呉会長によると、国内の乗用車生産の伸び率鈍化と宝山鋼鉄、鞍山鋼鉄などの生産能力拡大および自動車用鋼材の品種、品質構成の最適化に伴い、供給能力が向上し、輸入量が減った。昨年、自動車用鋼板の純輸入量は前年より219万4100トン、率にして40.1%減少した。車種別にみると、中級以下の乗用車とトラックの国産化率が高く、国産鋼材で需要を基本的に満たしている。しかし、高級乗用車用鋼板は供給不足で、大量に輸入しなければならない。例えば、冷延打ち抜き鋼板の自給率は65%前後しかない。乗用車、トラックの一部棒鋼、線材、自動車エンジンのエアバルブ鋼材、一部高強度冷延ヒーディングスチール、快削鋼も輸入が必要になっている。
ーー(北京2005年3月31日発新華社=中国通信)

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