中国における水資源問題

ー「南水北調」政策の進展と行方ー
開削運河方式では水質浄化は困難
「西ルート」からの飲料水・専用パイプライン必要

                 北東アシア地域開発フォーラム

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 今日、北京や天津などのエリアも水不足は深刻で、特に「飲料水」は周辺人口が膨大だけになおさらであり、「水質」自体も悪化している。いまや海水の「淡水化」装置を導入してこれに当ろうとしているが、将来的には、日本などからの飲料水専用「タンカー」による輸送(この構想は中国の水質悪化がさらに深刻になれば実現性の高いものとなろう)でカバーするのも一つの手だてとなろう。ーー本欄「中国・東北地方こそ、経済発展の原動力」より

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 いま、中国は人類史上最大の水質浄化を謳った「大運河計画」(南水北調)を進めている。ところでこの開削式「運河」方式で、どれだけの「清水」(飲料水)が首都・北京まで運ばれるのであろうか。当局としては、運河沿いでの水運の抜き取りや他用途(潅漑・工場用水など)への転用は当然のこと眼中にはないであろうし(当初、同プロジェクトは北京への大規模「飲料水」の導水と見ていたが、その趣旨は多少違うようだ。すなわち、沿線の湖北省、河南省、華北省、天津市、北京市に都市生活用水、工業用水、農業用水、およびその他の用水を提供することができるーーとある)、もし、そのような用途を念頭に入れているとするならば、事態はより深刻なものとなろう。それにしても、ただですら汚染が進んでいる「長江」の中・下流域からの導水には問題が多い。今後、飲料水としての適正化が問われるあろう。

 ※
最終的には、「西ルート」からの「飲料水」専用・パイプラインの敷設による首都・北京への導水が必要になる事態も予想される。それも難しければ、上記の指摘のごとく、「日本などからの飲料水専用「タンカー」による輸送(この構想は中国の水質悪化がさらに深刻になれば実現性の高いものとなろう)でカバーするのも一つの手だてとなろう」ーー。


 ≪工事の進捗≫

 中国国務院「南水北調」プロジェクトによると、

 @「東ルート」第1期プロジェクトは2007年に完成
   主に江蘇と山東の両省に向けて導水することになり、

南水北調、山東省区間の完成・通水が大幅延期に

 山東省の南水北調プロジェクト建設管理局は9月11日までに、運河建設で中国南部の水を北部に調達する国家プロジェクト「南水北調」で、山東省区間の2007年の完工と通水が実現不能になったと発表した。「南水北調」の東ルートは山東省内で2本の幹線に分かれ、全長は1,191km、これまでのところ、東ルートの第1期工程にあたる山東省内の11区間のうち、完成したのは「済平幹線水路」1区間のみ。
ーー( 2007年9月12日)

 A「中央ルート」第1期プロジェクトは2010年に完成
   同時に導水を始め、長江の水が北京に達し、北京市民が長江の水を飲め
   るようになる

  現在、プロジェクト全体のスキームは、以下の「東ルート」、「中央ルート」、
  「西ルート」を参照のこと。


東ルート

中央ルート

西ルート




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 (参照サイト)
    :「
中国南水北調」(South-to-North Water Diversion・HP)

    :「中国・環境」(中国情報局)

    :本欄「中国西域の交通インフラ整備状況
        ー西部大開発の経過と行方ー
        「三峡ダム」竣工で注目、重慶の役割」

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