日産自動車と東風汽車の合弁
日産、台湾系の「裕隆
汽車」を活用
ー製造拠点・車種・台数など、大枠が出そろうー


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 ≪余 談≫

 ≪本記は日産と東風汽車の合弁当時の記載内容です≫
 一般に、「日産」は中国で「ブルーバード」(藍鳥)を生産しているといわれているが、これには説明が必要なようだ。本欄の「日産自動車の今後の中国戦略」の中にも、日産の「ブルーバード」(藍鳥)が紹介されているが、これは正確には、日産が25%出資している台湾の自動車メーカー、「裕隆汽車」(台北市)が40%出資している広東省にある「風神汽車」(註1で、生産されているものである(2001年度の販売台数は18,000台ほどある)。この「風神汽車」の「ブルーバード」が独り歩きを始めた格好である。
 
 
註1:「東風汽車」(武漢市)は、広東省にある子会社の「風神汽車」の乗用車生産体制の拡充を始める。現在、年産5万台の生産能力を、2004年に14万台、2005年には15万台へと段階的に引き上げる。2003年からは「日産」のモデル車「サニー」の生産を始める。「日産」と「東風汽車」は、折半出資で持ち株合弁会社を設立し、「風神」グループの企業を傘下におさめる計画。合弁会社設置はまだだが、「東風」や「日産」と協議し生産体制拡張を決めた(註2)。)

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註2:日産自動車は東風汽車との合弁事業に関し、台湾にある日産の合弁会社「裕隆汽車」が実務面で参加することを明らかにした(2002年12月3日)。2003年春に予定している新会社「東風汽車公司」の設立(註2-1や、その後の運営、新車開発などの面で、日産側のアドバイザーとして加わる。日産と東風汽車は包括提携を結び、外資が中国の自動車メーカーの経営に全面的に携わる初めてのケースとなる。日産は経営・開発・生産・販売・アフターサービスまでに関与、約100社の部品メーカーの整理を予定するなど、大胆に経営刷新する方針。) 

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註2-1:2002年9月に包括提携で合意した、「日産」と「東風汽車」は今現在、合弁会社の設立について政府関連部門の批准を待っている段階(註2-2)。順調にいけば、2003年6月には設立の見込み。これについて、東風集団の苗扞総経理は「東風汽車の定年退職幹部用の医療保険方案さえ固まれば、合弁会社設立における問題はすべて解決する」(「南方都市報」と述べている。)

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註2-2:日産自動車と中国の大手自動車メーカー、東風汽車(湖北省)は中国で進めている乗用車合弁会社を広東省広州市に置くことで合意した。資本金は約180億元(約2700億円)、4月に北京で正式に調印する。出資比率は日産50%、東風50%。広州市北部の花都区にある東風の子会社、「風神汽車」の乗用車工場を拡張する(註2-3)。「風神汽車」は日産から技術ライセンスを取得して、2000年4月から「ブルーバード」を生産。2002年は4万1,060台を出荷した。2003年6月からは大衆車「サニー」を、2005年には小型車「マーチ」の生産を始める。

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註2-3:「風神汽車」は東風汽車集団と「裕隆汽車」(本社:台湾)が40%ずつ出資する合弁企業。2002年9月の日産と東風の包括的合弁提携で、新「東風汽車」に業務が引き継がれる。(註2-4))

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註2-4:東風汽車と日産自動車の合弁提携の中で、「風神汽車」(註2-5は新会社に業務が引き継がれることになっている。そのため、「風神汽車」が現在、広東省(花都区)や湖北省(襄樊)に有する工場を小型乗用車用に拡張や改造し、乗用車事業部も共同で立ち上げる予定。同事業部は商用車事業部、小型部品事業部などをまとめ上げたもので、新会社の基幹ともなるべき事業部である。「風神汽車」が有する研究開発センターとその人員も、基本的には新会社に組み込まれることになる。乗用車の営業・販売ネットワークもそのまま「譲渡」される予定となっている。しかし、新会社の社名は「東風汽車有限公司」となる。新会社は今年中にも、「サニー」を市場投入する予定。

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註2-5日産自動車は台湾の「裕隆汽車」と年内に合弁で新会社を設立する(註2-6。新会社は「裕隆汽車」がもつ中国事業のノウハウを活かし、日産の中国事業を支援する。新会社は「裕隆汽車」本体から開発・購買・営業などの部門を分離して設立する。「裕隆汽車」は製造に特化する。新会社は、日産と「東風汽車」が設立する合弁会社をサポートする。)

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註2-6:日産自動車と台湾の「裕隆汽車」との新会社の社名は「裕隆日産」となった。出資比率は「裕隆」が60%、日産が40%。また台湾の「裕隆汽車」は「裕隆日産」を通じて新「東風汽車」の権益24%を得ることになっている。)




 ≪台湾「裕隆汽車」、中国事業の展開≫

 
台湾の「裕隆汽車」グループは、「裕隆汽車製造」(日産自動車系)の台湾と中国における自動車生産および販売台数を2010年までに150万台にする。日産自動車の中国戦略に歩調を合わせ、中台を跨ぐ最大の自動車メーカーへと飛躍する考えだ。中国における「裕隆汽車」は、日産と東風汽車の合弁により、2003年11月に自動車製造事業と販売・マーケティング事業の2社体制になった。また日産自動車との新会社の「裕隆日産汽車」(出資比率は裕隆60%、日産40%)を通じた中国事業へも積極的に展開していくことになる。「裕隆汽車」は「裕隆日産」を通じて新「東風汽車」の権益24%を得ることになっている。

 :なお、日産自動車と「風神汽車」とのその後の動向については、本欄「【日産自動車と風神汽車との合弁】(註3)」を参照してください。)

 ◆台湾の裕隆汽車、中国で自社ブランド生産

 台湾の自動車メーカー・裕隆汽車は、浙江省で自社ブランドの乗用車を生産する計画だ。台湾系企業が中国本土で完成車の生産を行うのは今回が初めて。主に中国本土向け乗用車を生産、2009年第4四半期(10〜12月)にも一部販売を開始する見込みとなっている。2008年5月26日付第一財経日報によると、裕隆汽車制造は、浙江省の浙江中誉(控股)集団有限公司と折半出資する形で、合弁会社「納智捷(杭州)汽車有限公司」を設立、同省蕭山で裕隆ブランドの乗用車を生産する。両社は2008年2月、同事業で提携することですでに協議書に調印しており、現在は当局の批准を待っている状態という。

 同工場ではスポーツ多目的車(SUV)、多目的乗用車(MPV)を含む計3車種を生産する。年産能力は乗用車12万台、エンジン20万台。このほか、自動車分野の研究開発(R&D)センターも設立する。同工場では中国本土向け乗用車を生産するが、一部エンジンを台湾にも輸出する計画だ。まずは月産2,700台のSUVを2009年第四半期に中国で販売した後、別の車種も順次販売を開始するという。同事業への初期投資額は46億5,000万元(約700億円)に上る。浙江省の政府関係者は先に行われた両社の調印式で、「台湾の大手自動車メーカーが進出することで省内の自動車産業の発展につながる」と期待を示している。ーー(2008年5月26日)



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