北京市の都市交通部門環境対策
@ 2007年までに、90%の公共交通バスと70%の「タクシー」をクリーンエネルギー車に転換する。企画に基づいて292ヵ所の自動車用液化石油ガス(LPG)と天然ガス(LNG)ステーションを構築する。
【記】 2008年の夏季オリンピックの開催地である北京市は、地下鉄などの都市内鉄道が十分でないことから、約16,000両の路線バスが運行していますが、その4分の1にあたる4,000両が2002年までに非石油燃料車へ変換され、そのまた半分の2,000両をCNGバスが占めています。CNGバス導入の理由としては、主としてPM、次いでSOx、NOxを意識した大気汚染対策、冬の軽油(=灯油)不足対策、08年オリンピックに向けた総合的環境対策の一環などが挙げられます。また、CNGバスの車両の価格は、ディーゼルバスの10%増程度(ディーゼル:7500千円、CNG:8250千円。差額が1000千円以下)であることも、導入を後押しする材料と言えます。エンジン及び補機類を除いて、ほぼすべてが国産で、オールコンポジット容器も中国国内で製造されています。ーー(「東京ガス」HP、海外トピックス・中国・北京:写真も)
A地下鉄「5号線」や「八通線」、「東直門」から望京・北苑・清河を経て「西直門」(13号線はすでに開通)までの都市高速旅客鉄道を完成する。「一環路」「ニ環路」さらには「四環路」など重点道路の交通施設を完備し、北京市内を経由する通過車輌が中心部を通れないようにする。
(参照):本欄「北京市内の地下鉄整備状況」
B公共交通運行体系を引き続き優先的に発展させ、新しい公共交通路線を開拓する。条件がよい道路で公共交通専用線路を増加し、公共交通乗り換えターミナルを建設する。
(参照):本欄「北京市の道路整備の現状と今後」
(参照):本欄「北京市内の「高速道路」整備状況」
(参照):本欄「北京市、交通管制システム導入計画」
C2004年から「ユーロ2」基準に相当する軽自動車汚染物排出基準を実施して、段階的に国際レベルまでに適合させ、自動車排出汚染物を減少させる。そのために、厳しい検査・メンテナンス制度を実施し廃棄すべき車輌に対して、簡易方法の排気ガス検定を行って、車両廃棄制度を強化する。排気ガスの多い車輌やディーゼル車に対する管理を強める対策を講じる。
【強化される自動車の排ガス規制】
●北京市は、2002年8月1日から、国家自動車排出基準の第2段階排出制限値(「ユーロ2に相当)を前倒し実施することを国務院に対し要求、批准された。2003年1月1日を皮切りに、排出基準を満たせない自動車は登録手続を申請できないとしている。同基準の全国的執行は2005年と定められているが、北京市は全国より2年繰り上げられた。
●中国広東省の広州市政府は、2004年から自動車排ガス規制(欧州基準の「ユーロ2」)を義務付けることを明らかにした。また、北京市は2005年からさらに厳しい「ユーロ3」導入を予定している。一方上海市は、自動車の排ガス対策のため、2003年3月から「ユーロ2」を実施する。基準をクリアしていない自動車は上海では登録できない。国家環境保護総局が認可し、公告した規制値をクリアした小型車と圧縮燃料エンジン搭載の大型車は、上海で販売する場合、新たな型式審査が必要なくなる。この基準は2002年8月から、北京市が全国に先駆けて実施している。「ユーロ2」基準は、中国全土で2005年までに実施されることが決まっている。
●中国では今日、大気汚染や交通渋滞のもととなる二輪車(オートバイ)の都市部での走行規制は四輪車(自動車)よりも厳しい。すなわち、1990年代から全国主要都市(北京、上海など(註9))の約110カ所ほどで、二輪車への新規ナンバープレート発給が中止されている。したがって、中国に進出している日系のメーカーなどは、思わぬ誤算を招かざるを得ないところもあると見られる。
●上海市では、オートバイが今後、2005年を目処に中心部の道路から徐々に姿を消す。同市では、市内の「三縦三横」主幹線、淮海中路など5本の自動車専用道路の一部区間、および浦東新区の三つの区域で、オートバイの乗り入れが終日禁止される。)
「ナンバープレート」の末尾数字による
都心部への乗り入れ規制
【記】 中・長期的視点に立てば、アジア諸国の首都で実施されている「ナンバープレート」の末尾数字による都心部への乗り入れ規制などが考えられる。
■北京、2007年8月17日〜20日にナンバー別通行規制を試験
北京市は8月17日〜20日、通行車両の減少が空気の質的レベルの改善にどの程度影響するかについて測定し、データを収集する。北京ではこの4日間、測定のため、ナンバープレートの偶数・奇数を交互に規制する、出勤時間をずらすなどの方法で車両の数を減らす。この期間、北京では毎日約130万台の車両が使用されなくなると見込まれ、自動車の排ガスが大幅に削減できる。測定時間は17日〜20日の6時〜24時まで。パトカー、消防車、救急車、救難車などの特殊用途自動車、公共のトロリーバスと路線バス、タクシー、郵便配送車、各国公館・国際機関の専用車、公安機関交通管理部門が認めた各種貨物輸送通行証(危険物輸送通行証を持つ車両を含む)を持ち、市街の通常生活を保障するための車両、「グッドラック北京」競技大会の関係車両などは、ナンバー別規制の対象にはならない。市の公共交通グループはこの期間、1日あたり700〜800台を追加運行、便数は普段より約1割増となる。ーー(「人民網日」、2007年8月10日)
≪北京:自動車排気ガス規制強化で中古車市場興隆≫
自動車の排気ガスによる汚染問題の改善策の一環として、北京では今冬から排出基準を満たしていない自動車を中古車として扱うことになった。これを聞きつけた地方の中古車ディラーは、この新しいビジネスチャンスを逃さまいと、われもわれもと北京に集まった。初冬で火がついた北京の中古車取引は、例年以上の盛況を見せており、中古車価格も上昇傾向にある。
≪中国自動車産業の環境対策≫
●中国最大手の自動車メーカー、「第一汽車」は燃料電池車(FC)の開発に関して、トヨタ自動車の技術を導入することを明らかにしている。
●中国での燃料電池バスの商業化に向けたモデルプロジェクトがスタートした。3,236万ドルを投入し、国際入札によって、12台の燃料電池バスを購入する。このバスは北京と上海で5年間にわたり、総走行距離160万kmのテスト運行を行い、2008年の北京五輪時には、環境にやさしいバスとして正式に運行される。
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