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【北京市内の地下鉄整備状況】
北京市で最初に地下鉄の建設が開始されたのは、1965年の「地下鉄1号線」である(1969に完成)。その後、「地下鉄2号線」が1971年に着工、両線は次々に延伸され、1984年9月には「環状線」の北・東・西部が開通し、1987年12月に全線が開通した。現在、北京市内を走る「地下鉄」と「環状鉄道」の全長は約54kmほどになる。
北京市の地下鉄(「外務省」HPより)
北京市では第10次5ヵ年計画(2001年〜2005年)の期間中、さらには「北京五輪」に向けて、軌道路線の建設を優先的に行っている。具体的には、9号線(「北京西」駅を起点に、北に向かって「地下鉄1号線」の「軍事博物館」駅を経由し、「白石橋」の終点まで全長5.8km)や東直門と首都空港を結ぶ路線のほか、郊外路線を4本、現在建設中や間もなく着工する「地下鉄5号線」(東単を南北に走る路線)、「地下鉄8号線」(八王墳と通州土橋を結ぶ路線)、「地下鉄4号線」(西単を南北に走る路線)、「地下鉄オリンピック支線」(地下鉄10号線(註))を2008年までに完成させる。これらが完成すると、北京市内における軌道交通路線の総延長は114kmに達する。
(参照):本欄「北京市、地下鉄の構内状況」(写真)
【新しい地下鉄にホーム柵やホームドア】
北京市軌道交通建設管理有限公司はこのほど、北京で現在建設中の地下鉄「4号」線、「5号」線、「10号」線、オリンピック支線、空港専用線のプラットホームに、可動式ホーム柵やホームドアを導入することを明らかにした。乗客が軌道に転落する危険を完全に防げるほか、ホームで待つ乗客が騒音や粉塵に悩まされない利点がある。同公司によると、新しく建設中の地下鉄プラットホームを透明なガラスで囲い、乗客はこの区域内で列車を待つ。「4号」線、「5号」線、「10号」線は乗車口を可動式ホーム柵にして、上半分は密閉されていない。オリンピック支線と空港専用線は乗車口をガラスのホームドアにして、ホームを完全密閉型とする。可動式ホーム柵の開閉は手動と自動の2種類にして、停電などが起きても手で開けられるようにする。同公司によると、北京で今後新しく建設される地下鉄プラットホームにはこうした形を採用する。ーー( 中国「人民網」、2005年2月5日)

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【工事進捗状況ー2008年度】 10号線、オリンピック支線、空港線の工事も最終段階に入っている。計画では、10号線は2008年2月18日から、オリンピック支線は2月末から、空港線は2月28日から線路試験に入る。問題がなければ3本ともオリンピック前に開通となる。 |
≪1・2号線≫
■地下鉄1・2号線、自動改札機が導入
北京市は総額43億元を投入して、地下鉄「1号」線と「2号」線の改造事業を2005年下半期から開始する。そのうち、6億元を投入して「1号」線と「2号」線に自動改札システムを導入する。これにより、「4号」線、「5号」線、「10号」線の改札システムが一本化される。また、これまで全線にわたり統一されていた運賃は改められ、乗車距離による運賃加算方式が採用される。さらに現在、「1号」線・「2号」線で運行されている従来車両は2007年までに空調つきの新型車両に交換される。
■北京地下鉄1、2号線新車両初披露・試運転
北京地下鉄「1」、「2」号線の新型車両が2007年9月4日、北京に到着した。北京市地鉄公司の発表では、地下鉄「1」、「2」号線の新車両は5日から、乗客を乗せず5000kmの試運転を行う。この新車両は2008年オリンピックの前に正式に利用が始まる。地下鉄
1、 2号線の新車両内には、到着駅を知らせる電光掲示板と放送装置が備わっている。全ての車両に2個のLED電工掲示板があり、到着駅名を知らせ、その他情報を提供する。また全車両には8枚の液晶ディスプレイがあり、中国語、英語の文字や映像を流す。オリンピック期間中、乗客はこのディスプレイからオリンピックの試合状況を即座に知ることができる。ーー(「人民網」、2007年9月5日)
≪10号線≫
■北京地下鉄の「10号線」五輪支線、建設開始へ
北京の地下鉄「10号」線の建設を手がける北京地鉄「10号」線投資公司は、中国鉄路工程総公司聯合体との協力合意書に調印し、北京地下鉄五輪支線プロジェクトが正式にスタートした。同事業には、民間の請負者による投資・建設の後に施設を政府側へ譲渡する「BT方式」を採用し、6連合体15社が入札していた。入札評定部門の推薦により、中国鉄路工程総公司、中鉄電気化局、中鉄三局聯合体が第1期の落札者となった。落札価格は10億9500万元。地下鉄10号線五輪支線は全長4.34qで、すべて地下線。停車駅は4駅で、南から北へそれぞれ「パンダ環島駅」、「五輪体育館センター駅」、「オリンピック公園駅」、「森林公園駅」。地下鉄「10号」線五輪支線は、五輪施設地区に直接乗り入れることができる唯一の路線。投資額は14億3,000万元で、2008年6月に開通、テスト運営が始まる。−−(中国「人民網」、2005年4月30日)
■地下鉄10号線オリンピック支線、2008年6月に試運転へ
北京中鉄工程投資管理有限公司の関係者によると、現在建設中の地下鉄10号線の支線となるオリンピック支線は各駅の内装工事をほぼ終え、6月1日に試運転を開始する予定だ。オリンピック支線の全長は4398メートル。南から北土城駅、オリンピックセンター駅、オリンピック公園駅、森林公園駅の4駅を結ぶ。「北京晨報」が伝えた。ーー(2008年2月16日)
≪5号線≫
■地下鉄「5号」線、雍和宮駅ー和平里北街が貫通
2003年12月27日に工事を開始した地下鉄「5号」線(全長:27.6km)の工事は、2005年3月22日、「雍和宮駅ー和平里北街」(全長3.6km)の双方向が、地壇公園の地下で貫通した(右記の写真参照)。工事は2006年末までに全線開通予定である。同線は北京の市街地を南北に縦貫するかたちで敷設され、南端の宋家荘から北端の太平荘北駅までをつなぐ。途中のアジア競技場大会選手村付近で「オリンピック支線」に接続される。
■北京の地下鉄5号線、試運行を開始
北京の地下鉄「5号」線が2007年10月7日、試運行を開始した。北京を南北に貫く「5号」線は、南の豊台区宋家庄、北の昌平区天通苑の間を結び、総運行距離は27.6km。「5号」線の車両は塗装をせず、ステンレス鋼を使用するなど軽量化が図られた。国内で同型の車両が導入されるのは初。車内の空間は従来型の車両より広く取りながら、空調システムは増強された。車内に取り付けられた液晶画面では地下鉄の走行位置が分かるほか、オリンピック期間中には試合の生中継が見られるようになる。路線の各駅はスペースを最大限に利用してエスカレータ154基、障害者用エレベータ35基、障害者用昇降台28基などが設置された。ーー(「人民網」、2007年10月8日)
(参照サイト):「北京地下鉄5号線が開通!」(エクスプロア上海)
≪4号線≫
【地下鉄4号線】 北京市を南北に縦貫する路線としては、そのほかに地下鉄「4号線」(全長:28.16km)がある。同路線は現在、采市口・宣武門・西四・動物園などの4駅の工事が進められている。地下鉄「4」号線の開通は2009年の予定。
≪「7号」・「14号」新路線≫
■2008年、北京で270km軌道線路が建設
2008年、北京市では270kmの軌道交通線路が建設されている。2008年の上半期、北京地下鉄「10号」線一期(「五輪」支線を含む)と軌道交通の空港線が完成し運行される。この2本の路線が開通すると総延長200kmとなる。2008年、北京市では「7号」線と「14」号線の2本の線路の建設が始まり、現在建設中の地下鉄「4号」線、「6」号線、「8」号線二期、「9」号線、「10」号線二期および北京市郊外につながる「亦庄」線、「大興」線など7つの線路、2008年竣工する地下鉄「10」号線一期(「五輪」支線を含む)と軌道交通の空港線を加えると、2008年、北京市で建設される軌道交通は11路線、総延長270kmとなる。計画によると、2015年までに北京市では全長561kmの軌道交通ネットが完成する。ーー(「チャイナネット」、2008年1月8日)
(参照サイト):「北京市軌道交通建設計画図(2008年)」(北京市地下鉄・HP)
(参照サイト):「北京市軌道交通建設計画図(2015年)」(北京市地下鉄・HP)
【北京市政府、インフラ建設を民間資本に開放】
北京市政府は、地下鉄や高速道路の建設など4件の交通インフラ整備事業を民間資本に開放する。具体的には、「地下鉄整備事業」2件のうち、「4号線」の建設では全長28.14km、地下駅23駅と地上駅1駅が建設される予定。投資総額は148億4,100万元。2003年12月の起工、2007年12月の試運転開始を目指す。「10号線」1期工事(オリンピック支線含む)は、投資総額は153億4,700万元。本線は全長24.59km、地下駅22駅が建設される。「オリンピック支線」は全長5.91kmで地下駅4駅を建設する予定。「高速道路整備事業」2件のうち、北京市と河北省承徳市を結ぶ「京承高速道路」2期工事では、「高麗営〜沙ヨク溝」間が建設される。投資総額は33億元。また、整備事業の一環として、北京と石家荘を結ぶ京石高速道路の北京市区間を対象とした高速道路株式譲渡計画が実施される。同区間は全長は45kmで、すでに完工している。北京市交通委員会の趙文芝主任は「インフラ設備への投資には、投資期間が長くリターンが少ないという特徴がある」とした上で、「委員会は市の交通インフラ建設への投融資システムを改革して、各種資本が同分野に参入することを奨励する。加盟経営を通じて、経営者の合法的権益の保障に努めたい」と述べた。−−(中国「人民網」HP、2003年9月12日付)
【北京:地下鉄4号、10号線建設で外資導入へ】
北京市地鉄集団の王浩・副総経理は、「北京−香港投資フォーラム」に出席した際、北京地下鉄「4号線」、「10号線」の建設プロジェクト第一期工事で、外資系資本を導入した新たな融資形体で資金調達を行うことを発表した。王・副総経理によれば、これら地下鉄建設は「PPP」などの特許経営権方式を導入し、一つの地下鉄建設プロジェクトを二つに分割。トンネルや駅などの「土木工事」への投資と建設は、政府または政府系の投資会社が請け負う。「車両」、「信号」などの設備資産への投資と運営管理は、「PPP」スキームで外資を導入する。政府側は、この新たな融資方式により適度な競争市場が形成され、資金運用効率と管理水準が高まると期待している。さらに、同市の銀行貸付、企業債券、海外政府からの貸付など融資ルートが多元化し、会社の財務コストも低下するとしている。地下鉄「4号線」は全長28kmで初期工事の投資額は148億元、「10号線」は全長33kmで「オリンピック」支線を含めた初期工事投資額は150億元余りとされている。ーー(「中国情報局」、2003年10月24日)
◆北京の地下鉄4号線、香港資本にフランチャイズ権を供与
北京市の地下鉄「4号線」(建設中)の「フランチャイズ協議」と「資産レンタル協議」が2006年4月16日、北京で調印された。香港の資金を本土の軌道交通プロジェクトに導入したのは初めて。フランチャイズ方式を通して、運営の市場化を進める。同協議によると、香港資金が参入した北京京港地下鉄有限公司は地下鉄4号線の車両、シグナル、通信をはじめとする主要設備の投資と建設を請負う。ーー(2006年4月16日)
(参照サイト):「北京市内観光地図」(「中国国家観光局」HP)
(参照サイト):「北京市地下鉄マップ(解説)」(北京東方亜龍網絡技術発展有限公司)
≪中長期地下鉄インフラ整備計画≫
●「北京市都市軌道交通線路網調整計画」(2002年)
北京市は新たに「北京市都市軌道交通線路網調整計画」(2002年)を制定した。それによると、今後の整備の重点を、市街地の「軌道路線」と「郊外鉄道」の二つに大別している。しかも2020年までに軌道交通予定路線の総延長を1,000kmにまで延長する計画増である。新計画では、ーー市街地の軌道交通は「地下鉄」を主とし、「電鉄」を同時に建設。地下鉄は20路線、総延長700km近くを敷設。さらに北京市郊外の14の衛星都市とを結ぶために、全長360kmに及ぶ「郊外鉄道」を敷設する。これらが、開通した暁には、市民は20分以内に「五環路」以内のどこへでも行くことができ、また「ニ環路」以内のいかなるところでも、5分以内で地下鉄駅に行くことができる。たとえ市内から一番遠く離れた郊外の密雲県から市内に行く場合も一時間もかからず、その他の区、県から市内に行く場合は30分以内で行ける(北京市副市長・劉敬民氏のレポート)ーーという。
●「北京市、地下空間の大規模な開発と利用を促進」(2004年)
北京市は2004年度に、およそ300億元を追加投資し、地下空間の大規模な開発とその利用を盛り込んだ新交通システムの建設を加速する。同構想では、「金融街」に大型の地下交通ネットワークを建設し、各企業のもつ地下駐車場を相互に連結させ、金融街を自由に往来するもの。なお、現在建設中の地下鉄5号線、建設計画中の4、10号線とオリンピック支線の全長86.22kmは、2007年初めから2008年初めにかけて運行を開始する。
●北京市、地下鉄の建設・運営を特許経営方式で入札
北京市は現在建設が進められている地下鉄4号線、5号線、9号線、10号線(五輪支線を含む)に関する投資説明会を行った。これら4路線の全長は103.54km、駅の数は87、建設費用は499億2,000万元に上る。そのうち7割相当の350億元を政府が支出し、トンネルや軌道敷設を建設。残りの150億元は民間からの資金調達で、車両や機電設備などを購入して設置する。また建設・運営については特許経営方式(註1)を採用し、入札を行う(註2)。香港地鉄公司(註3)、東京メトロ、シーメンスが入札参加の意向を表している。さらに北京市では、2050年には地下鉄16路線、ライトレール6路線の計22路線、全長685.5kmを計画。資金調達については銀行ローンや海外からの融資などのほか、専用の債券発行などの方法を検討している。
(註1:【特許経営権方式】 一つの地下鉄建設プロジェクトを二つに分割する方式。
@トンネルや駅などの土木工事への投資と建設は、政府または政府系の投資会社が請け負う。
A車両、信号などの設備資産への投資と運営管理は、PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)スキームで外資を導入する。
【資金調達スキーム】
例えば、現在建設が進められている北京の「地下鉄5号線」の場合、総投資額は120億元(約1,560億円)。中国側3団体により「北京地下鉄5号線投資有限公司」を設立、そのほかにカナダの企業が加わっている。同公司の資本金は40億元、中国側が25億元(62.5%)、カナダ企業が15億元(37.5%)を出資している。取り決めでは、自己資本以外の投資は双方が出資分に応じて、国内外から調達するとなっている。したがって、総投資額120億元のうち、資本金の40億元を差し引いた残りの80億元の資金を双方で融通することになる。つまり出資比率に応じた額、中国側が約50億元(約650億円)、カナダ企業が約30億元(約390億円)となる。したがって、カナダ企業が当該事業に投資した金額はおよそ45億元(約585億円)となる。バカにはできない半端な額ではない。
(註2:中国政府も今後、膨大な予算を必要とする北京・地下鉄の建設・運営をいよいよ外資にも開放する方針のようだ。資金の7割は政府予算のようだが、残りは民間からの借り入れなどで対処するようだ。ところで、この地下鉄の建設・運営は「特許経営方式」の入札を予定しているという。果たして、採算性などはあるのだろうだ。どんなに大手でも、一度失敗すれば企業の命取りになりかねない、事業ではある。海外に進出してまで「危険」を冒す価値はあるのだろうか。)
(註3:香港地下鉄公司は北京市で行われる地下鉄「4号」線の建設に、北京首都創業集団、北京市基礎設備投資公司とともに参加する。投資総額は153億元(約2,000億円)の見込み。このうち、107億元(約1,400億円)を北京市政府が出資する。)
(参照):本欄「都市内環状道路を利用した「モノレール」軌道を」
(参照):本欄「中国の都市型地下鉄建設進捗状況」
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