【最新情報】
在来線はほぼ決着済み
≪残された最終建設区間≫
「北京〜上海」高速鉄道の車両製造
どのような形で決着するのか?


 各国:改めて、高速鉄道技術の導入の難しさを認識
日本は自信をもって、技術の指導・伝達に尽力すべし

 ≪韓国≫ 韓国鉄道公社は、高速鉄道「KTX」の新車両の欠陥で故障が相次ぎ、利用者からの信頼が傷ついたとして、車両メーカーの現代ロテムを相手に損害賠償を求める訴訟を起こす方針を明らかにした。新型車両「山川」は2010年3月の導入後、50件以上の故障が発生。列車遅延で利用者に返還した運賃や人件費など2億8000万ウオン(約2000万円)の支払い要求を検討している。−−(出所:「日本経済新聞」、2011年8月12日)

 ≪中国≫ 中国国務院(政府)は温家宝首相の主宰で常務会議を開き、2011年7月に 江省温州市で起きた高速鉄道の列車衝突事故を受けた安全性向上策を決めた。それによると、@同鉄道の運行速度を引き下げ、A新路線の建設認可を当面、凍結するーーなど。鉄道省は9月1日にもダイヤ改正する方向で準備に入った。現計画では、2015年までに総延長を現在の約2倍の1万6000kmに延長する構想だが、総延長が短縮する可能性もある。−−(出所:「日本経済新聞」、2011年8月11日)

 【その後の経過(著者一言)】 2002年当時から、このアジア地域における高速鉄道の導入計画の是非を問うてきたが、ここにきてその「結論」が出たようである。ここまで、長い期間、当サイトを通じて、忠告・警告してきたことが実を結んだ思いである。と同時に、高速鉄道技術を「一朝一夕」に導入することが如何に難しいことであるかを、韓国・中国を始めとする各国に、この度、十二分に理解されたことはわが国、高速鉄道技術の優秀さならびに堅実さが、明確に示されたという点でも、喜ばしいことである。


 
在来線高速車輌、2007年旧正月
(2月)に初披露

 日本の企業連合が先に受注した中国在来線区間における高速化鉄道用専用車両が2007年旧正月(2月)にも営業運行に入るもよう。日本の車両のほかにもカナダのボンバルディア製の車輌も投入される見込み。当座の最高時速は160km/h程度のもよう。走行区間は、@北京〜済南、A北京〜青島、B上海〜杭州ーーなど。
 ≪写真は日本製の車両と思われる。中国の現状における車両の公称は「CRH2」と呼ぶようだ。=「京広線」鶏公山付近≫

 (※なお、「CRH1」はカナダボンバルディア社などとの提携、「CRH3」は独ジーメンス社と、「CRH5」は仏アルストム社とそれぞれ提携し供給される。)

 在来線高速化の試験走行経過

 隴海鉄道で高速化の試験走行

 中国・ 鉄道部は隴海鉄道の「西安〜宝鶏」区間(全長173km)で時速200km/hの試験走行を2006年12月21日(午前11時30分)に実施した。約75分間の試験走行では、最高時速180km/hに達した。中国鉄道部は2007年4月18日に第6次スピードアップを行う。ーー(2006年12月)

 在来線の高速化、一部「スラブ」方式を採用

 
当初、中国における高速鉄道の軌道構造物には「スラブ」方式はないであろうと考えていたが、以外にも「スラブ」方式の採用が本格化するようだ。かなり、日本の新幹線軌道方式を研究しているといえる(参照:本欄「各国高速鉄道の工期・工費比較」)現在、在来線区間での高速化に向けての走行試験が行われている遂渝(四川省・「遂寧〜重慶」間)鉄道において、一部区間(全長13.16km)の「スラブ」軌道区間で、2007年1月3日から総合テストが開始された。ーー(2007年1月)

 在来線高速列車、旧正月ダイヤ第一便が運行

 中国在来線の高速専用列車、「CRH」の実用化第一便が2007年1月28日午前7時15分、浙江省の杭州駅を出発し、上海市の上海南駅に向かった(写真・右上)。これにより、国産高速列車が「春節」(旧正月)前後の鉄道の特別運行体制「春運」に初めて導入された。これを起点として、中国の鉄道は全面的に新たな高速化時代に突入することになる。ーー(2007年1月)


2007年4月、第6次全国高速化実施

 【「北京〜上海」間】

 ◆時速300〜350km/hの高速列車、年内ラインオフ

 時速300〜350km/hの国産高速列車が年内にラインオフする。寝台車・食堂車・貨車なども数年内に続々登場する予定だ。劉志軍・鉄道部長が9月9日に北京で開かれた「全国鉄道科学技術大会」で明らかにした。中国は第11次5カ年計画(2006〜10年)期間中に、時速350キロの高速列車のほか、時速300〜350km/h対応の寝台車・食堂車・貨車を開発。自主的設計・製造の能力を持つ鉄道高速列車・ハイパワー機関車などを製造する。鉄道部は政府調達を通じて、自主開発製品へのバックアップを強化する。政府調達や重要プロジェクトにおいて、関係国家機関が「国家自主開発製品目録」に認定した製品を優先的に購入する方針だ。 ーー(「人民網」、2007年9月10日)

 ◆「北京―上海」高速鉄道、年内にも着工 蘇鉄道省運輸局副局長
 鉄道省運輸局の蘇順虎副局長は2006年10月24日、「北京〜上海」高速鉄道が年内に着工する可能性が大きいと述べた。鉄道関連機関は着工前の準備を進めている。市場化融資を通して、民間資本、法人資本と外国投資を受け入れ、多元化した投資主体を構築する予定だと鉄道省が明らかにした。

 【その他の区間】

 
第6次鉄道高速化の工事が基本的に完了

 中国・鉄道部は第6次鉄道高速化を2007年4月から本格的に実施する。各鉄路局の工事は既に基本的に完了している。鉄道部は各鉄路局に対して、第6次鉄道高速化の順調な実施を確保するよう要求している。第6次鉄道高速化によって、北京〜哈爾濱(ハルビン)、北京〜上海、北京〜広州、青島〜済南などーーの現有鉄道幹線では最高時速が200km/hに引き上げられ、一部列車では時速250km/hに達する。旅客輸送能力は18%、貨物輸送能力は12%引き上げられる。ーー(2007年4月4日)

 「ハルビン―大連」高速鉄道、07年8月着工

 中国で鉄道関連の入札を手掛ける政府系の中国鉄道招標網は、東北部にある黒竜江省ハルビンと遼寧省大連を時速300〜350km/hで結ぶ高速鉄道の建設が8月に始まると発表した。総延長は約900kmで投資額は945億元(約1兆5000億円)。工期は5、6年。車両の開発や生産について、鉄道省は川崎重工業などの日本企業に新幹線技術の支援を打診している。
ーー(「日本経済新聞」、2007年7月11日)

 中国版新幹線「調和号」、2007年末までには500編成まで増加

 中国鉄道部は北京オリンピック期間中に特別ダイヤを編成することを明らかにした。2007年春の第6回鉄道ダイヤ高速化で投入された中国版新幹線「調和号」は現在328編成が導入されているが、2007年末までには500編成まで増加させる見通し。さらに五輪前にはその数を増やし、需要に応えるという。五輪サッカー会場となる北京市、上海市、天津市、遼寧省瀋陽市、河北省秦皇島市の各市は中国版新幹線で結ばれ、都市間の移動に便宜が図られる。またヨット会場となる山東省青島市と北京との移動時間も大幅に短縮される見込み。
ーー(2007年8月15日)


≪※詳細に関しては下記を参照≫
中国・在来線高速化の進展と行方(会員)


Home



(C) International Highway Construction Corp.,
Committee for Promotion of International Highway Project   Northeast Asian Development Forum

IHCC Web Library のご利用について  (著作権・リンク・免責事項等)