【韓国・財閥企業の対北朝鮮協力事業の進展】
(2001〜07年)
対北朝鮮への事業継続企業が最終的に市民権
≪影響力を増す、現代峨山の金剛山観光開発事業



 ●コリアランド(不動産)
  
平壌高麗ホテル、柳京ホテルなど、ホテル・付帯施設の賃貸・分譲、および不動産開発事業への進出を計画。

 
泰昌(飲料水)
  
金剛山ミネラルウォーターの開発事業で、2000年3月に工場を完成、同年7月からミネラルウォーターの販売を開始。

 
緑十字(医薬品)
  
血栓症治療薬の工場を2000年9月に竣工、試験生産を始めた。





平壌3大革命展示館の新技術革新館で開かれた平壌国際技術および下部構造展覧会で、平壌市民が平和自動車のブースに展示された車を観覧している。(2002年9月24日)

北朝鮮・南浦工業団地に位置する南北合弁自動車会社「平和自動車」が、自主開発した新車種が平壤で開かれた「平壤国際展覧会」で披露された。 (2004年5月17〜20日)


 平和自動車(自動車製造)
  
2000年10月から主力工場の建設事業に着手、2006年までに年間15,000台の自動車組み立て、および生産工場を建てる計画。
 
(:2002年9月、平壌3大革命展示館の新技術革新館で、平壌国際技術および下部構造展覧会が開催され、「平和自動車」の乗用車が展示された。=韓国「中央日報」HP、2002/9/24参照

 ●
南北合弁「平和自動車」、「ポックギ2・3」お目見え
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)・南浦工業団地に位置する南北合弁自動車会社「平和自動車」は、最近自主開発した新車種を5月17日〜20日まで平壤で開かれた「平壤国際展覧会」で披露した(
右記の写真参照)。今回の展覧会に出品された自動車はSUV「ポックギ2」とピックアップトラック「ポックギ3」など2つのモデルで、ガソリンを燃料に使用し排気量は2,200ccクラス。
 (
参照サイト):「南北合弁平和自動車、「ポックギ2・3」発表」、韓国「朝鮮日報」、2004年5月20日)

 【備考】 平壌に「チェアマン」車が多い理由は?

韓国の盧武鉉・大統領が2007年10月2日から2泊3日間の日程で訪朝するが、平壌で最もよく見かける韓国自動車は何だろうか。首脳会談のため韓国側からは大統領専用車を含め、随行員が乗る車を送る。 国内で生産された「エクウス」「グレンジャー」(現代車)などの高級乗用車や大型バスだ。しかし平壌ではすでに「ダイナスティー」(現代車)をはじめ、数十台の国産車が走っている。 南北経済協力事業に関連する南側企業・団体が支援した車がほとんどだ。このうち双竜自動車が市販中の「チェアマン」が目立つ。 この車は南浦特級市に位置する平和自動車総会社で組立生産し、北朝鮮地域で販売されている。同社は、統一教会系列の平和自動車と北側の朝鮮民興総会社が7対3の出資比率で1998年に設立した。 双竜自動車から各種部品を調達している南浦工場で塗布・組立・品質検査を行っている。盧武鉉・大統領は会談最終日の10月4日、平和自動車南浦工場を訪問する予定だ。ーー(韓国紙より)

 □南北合弁会社の平和自動車、50万ドルの収益

 南北合弁会社の平和(ピョンファ)自動車が2009年5月、北朝鮮で工場を稼働し始めてから6年目で初めて、収益金50万ドル(約6億4000万ウォン)を平壌支社から国内本社に送金したことが明らかになった。平和自動車の関係者は7月15日、「平和自動車が黒字を出したのは2008年が初めてで、売上高が前年比で116%増えたため」とし「2009年2月に送金を試みたが、北側の外貨搬出問題のため遅れた」と説明した。平和自動車は南北が7対3の資本比率で設立、利益金も同じ比率で分け、北側は20万ドル相当の純益を得た。ーー(韓国「中央日報」、2009年7月16日)


 国際トウモロコシ財団(食品製造)
  
トウモロコシ開発事業のために98年に協力事業の承認を受ける。その後、円滑に準備が進められている。




 
三星電子(電気製品)
  
大同江テレビ工場」でテレビ・電話機などを委託加工・生産し、2000年6月から韓国で販売を開始。

 
政府、三星電子の「北朝鮮追加投資」を承認
 韓国政府は2004年5月19日、関係部処の協議を経て、三星(サムスン)電子が対北朝鮮協力事業に25万3,000ドルを追加投資する案を承認することで合意したと発表した。三星電子は、2000年3月から北朝鮮の朝鮮コンピューターセンター(KCC)と、コンピューター関連ソフトウェア共同開発作業を行っており、現在までに250万ドルを投資している。

 大宇、アザコミュニティー、美興食品、白山実業
       
(上記の団体は事業中止)

 大宇造船海洋
 南北首脳会談(2007年10月2〜4日)で盧武鉉大統領に随行した各業界・グループの代表が、南北経済協力のプランを相次いで発表している。大宇造船海洋は、北朝鮮の東海岸の安辺(咸鏡南道)にブロック(船体の一部)工場を建設し、2009年にも稼動させる計画を明らかにした。造船については、北朝鮮側も修理事業の協力を韓国に求めるなど積極的で、共同事業が一気に本格化する可能性も出てきた。



 
 
現代・金剛山観光開発 

 (※現代グループによる金剛山観光開発の発足当時から鄭夢憲・現代峨山会長の死去までの事業進展は本欄「現代グループの対北朝鮮協力事業≪弟一幕≫」に掲載されています。)

第二幕に入った「金剛山観光開発」

 ≪開城・金剛山観光、ウォン安で苦戦≫

 「観光客は増えているのに、なぜ赤字が雪ダルマ式に膨れ上がっているのか…」。金剛山や開城の観光事業など、北朝鮮に対する経済協力事業を展開している現代峨山の苦悩が深まっている。金融監督院が2008年7月18日に発表したところによると、現代峨山は2008年第1四半期(1‐3月)に96億3547万ウォン(約9億6600万円)の当期純損失額を記録した。これは2007年同期の純損失額(33億4297万ウォン=約3億3500万円)の約3倍で、また2004年に金剛山観光事業が本格化して以降、最大となる。

 だが一方で、今年の金剛山への観光客は、今月中旬までで12万5000人に達し、昨年の倍近くも増えている。また、2007年12月に始まった開城観光ツアーにも現在までに4万5000人が参加し、今年の目標(10万人)の達成は確実とみられている。それにもかかわらず「苦戦」している理由としては、最近のウォン安が挙げられる。開城への観光ツアーでは一人100ドル(約1万400円)、金剛山では一人80ドル(約8300円)=2泊3日の場合=の入境料を支払わなければならない。

 だが、今年初めには1ドル=940ウォン(約94円)だったウォンの対ドル相場が、最近は1ドル=1040ウォン(約104円)と、10%以上も下落しており、これによって原価の負担額が大幅に増えているのだ。なお、開城観光ツアーはすでに赤字経営になっていると言われている。これに加え現代峨山は、1999年に金剛山の開発権を獲得する見返りとして、北朝鮮側に支払う約束をした外貨負債(2億ドル=約208億1000万円)のウォン貨表示額も大幅に増えているため、損失規模がさらに大きくなったとされている。これに対し現代峨山側は「レートの変動による負担額が大きいものの、料金を引き上げれば観光客が減るため、当分の間は料金の引き上げは検討しない。閑散期から繁盛期に入ったため、経営実績も少しずつ好転するものと期待している」と話している。
ーー(「朝鮮日報」、2008年5月19日)

 ≪現代峨山、金剛山観光に22億6000万ドル追加投資

 現代峨山は金剛山観光に22億6000万ドルを追加で投資すると2006年1月25日明らかにした。金剛山への投資は2010年まで1段階、2011年以降を2段階に分け進める予定だ。主に観光客の便宜施設と総合リゾート団地が投資の核心になるという説明だ。同社の関係者は「2011年以降の最終投資完了時点は決まっていないが、必須投資条件を検討した結果、この程度の金額が必要であると判断した」と話した。また、「開城、白頭山観光に対する投資方向はまだ決まっていない」とし、「金剛山に追加する事業は北朝鮮と拘束力のある協約を結んでいるため、支障なく進むものと期待される」とした。一方、同社は今年3400億ウォンの売上を見通している。昨年の2400億ウォン(推定)より1000億ウォン程度多い規模だ。
ーー(「朝鮮日報」、2006年1月25日)


                        (△グラフの出所:韓国「朝鮮日報」HP、2006年2月6日)

(参照サイト):「現代峨山、「対北朝鮮総合商社」に変身中(韓国「朝鮮日報」HP、2006年2月6日)


 ≪北朝鮮による地下核実験後の動向≫

 (参照サイト):「金剛山観光…玄貞恩会長の苦悩「現代の嫡伝(「中央日報」)

 
(参照サイト):「政府、金剛山補助金中断−米国、対北制裁要求(「中央日報」)


 ●開城工業団地の概要

 
その他の事業に関しての詳細は不明。また、上記の事業に関しても、その後の変更は把握できていない。



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