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天津市内の交通インフラ整備状況
【地下鉄】 天津市における地下鉄の開通は北京市に次いで古く、1982年に開通した。しかし開通区間はわずか7.4kmで建設水準も低かったため利用者が少なく、2001年に地下鉄1号線の延伸計画が批准され、現在の路線を基礎に新たな地下鉄を建設することとなった。新しい路線は従来の地下鉄区間を基礎(従来の8駅=総延長7.4kmから23駅=27kmに延長=地図参照)として南北に延伸され、地下と地上高架からなる。全長26.2km、そのうち地下部分は約14km、全線開通は2005年の予定である。総投資額は約69億元で、1時間に最大4.8万人の輸送能力がある。
【京津塘高速道路が拡幅】 1988年に工事が始められ、1993年に全線開通した「京津塘高速道路」も中国経済の発展とともに、今や通行量もキャパシティーを超え、交通渋滞をもたらすほどになってきた。高速道路を時速100km/h以上で走行できたのも、今では遠い昔の話になりつつあるようだ。「京津塘高速道路」の2001年における日交通量は約1.69万台、その後、2003年には同2.08万台となり、2004年は2.66万台に達する。またピーク時には12万台にも達するという。そのため、天津市などでは、2005年にも全長146kmに及ぶ上下8車線からなる「北京―天津」間の第2高速道路の建設を開始するようだ。さらにこの高速道路に並行するかたちで、「北京〜天津」間を結ぶ高速鉄道も敷設する計画も立案されている。なお、この「京津塘高速道路」より早期に開通(1990年9月)した「瀋大(瀋陽〜大連)高速道路」(遼寧省)もやはり、交通量の増大から上下8車線への拡幅工事が施工され、2004年8月末に開通している。
(参照):本欄「北京ー天津」間高速鉄道2010年開業へ!!」
(参照):本欄「瀋大高速道路が新たに改造・開通」
(参照):本欄「天津市の都市軽軌の整備状況」
(参照サイト):「天津地鉄」ホームページ (中国語)
天津経済技術開発区概要
(「京津塘高速道路」(TEDA)HPより)
天津経済技術開発区は1984年に、国務院により設立認可を得た国家級開発区。同開発区のほぼ中央を「北京ー天津ー塘沽高速道路」が横断し、高速道路の南側が「金融貿易生活区」、北側が「工業区」となっている。さらに、開発区の北東部に「化学工業区」、天津市の北西部にはハイテクパーク「逸仙科学工業園」、また開発区の東方向には「微電子工業区」が立地している。同開発区では、一般工業区のほか、国・地域別の工業区がある。さらに、自動車団地など業種別工業区もある(=参照:本欄「中国に進出したトヨタ系部品メーカー」)。
【天津保税区」(FTZ)】
「天津保税区」は1991年5月12日中国国務院の認可を得て設立された特定地域である。主な機能としては、国際貿易・物流・保税倉庫・貯蔵,輸出加工業など。天津港保税区の規画面積は7km2、140余りのバースをもつ、中国北方の最大の国際貿易港―天津港区に位置しており、埠頭までわずか1kmの距離にある。天津港の国際航路数は中国で第二番目であり、連雲港同様に、アジアとヨーロッパの「ランドブリッジ」の輸送起点となっている。「北京ー天津ー塘沽」を結ぶ高速道路が直接保税区まで通じており、保税区から中国最大の貨物空港―「天津空港」までは30分、首都北京空港までは90分ほどで行ける。天津港保税区にはすでに貨物鉄道が開通されており、全国の主要な鉄道幹線と通じている(参照「中国の全国鉄道網」)。このような「陸・海・空」運輸システムと国際貨物の複合輸送体系が構築されている(参照「中国の全国高速道路網」)。
【天津:中国最大の自動車展示場がオープン】
中国最大規模の輸出入自動車、自動車部品展示場、「天津保税区国際汽車城」が天津保税区にオープンした。敷地面積は5万5,000m2、このうち多目的国際展示場は3万m2。中国北部最大の自由貿易港である天津保税区は世界貿易機関(WTO)加盟後の国際物流ニーズをにらみ、従来からの強みである自動車および関連部品輸出入をさらに強化すべく建設されたもの。2002年1月から11月に天津保税区で販売された輸入車は、昨年の全国総数の2倍強に相当する3万8,400台で、全国の半数以上を占めている。
(参照サイト):「天津市内の地図(索引)」(天津市駐日本経済貿易代表処)
(参照サイト):「天津保税区位置図」(天津市駐日本経済貿易代表処)
(参照サイト):「外高橋保税区企業に貿易権」(「茨城県上海事務所」HP)
【天津港の貨物取扱状況】
(▼コンテナーの集積に忙しい天津港埠頭)
2002年の天津港における貨物の取り扱い量が前年比13.4%増の1億2,900万トンに達し過去最高となったことが明らかとなった。この天津港の貨物取り扱い量は中国北方の港の中ではトップである。この背景には、世界貿易機関(WTO)への加盟、西部大開発の進行により対外貿易が増加し、中国中西部の経済が発展したことが挙げられる。統計では2002年の天津港における対外貨物の取り扱い量は同13.8%増の6,966万トンとなり、このうちの70%以上が中西部地域からのものとなっている。また天津市は北京・上海・重慶と並ぶ中国における四直轄市の一つでもある。2002年末に開かれた天津市第13期人民代表大会常務委員会では天津市市長に中国人民銀行(中央銀行)の戴相龍総裁の就任が決定しており、経済金融に明るい戴氏による天津の経済建設加速が囁かれるなど、今後の天津の発展が期待されている。ーー(「中国情報」HP、2003年1月6日)
 【天津港・鉄鉱石輸入】
天津港の港湾当局によると、2006年度上半期における同港の鉄鉱石輸入量は2,226万7,000トン(前年同期比13.7%増)。また、日照港における鉄鉱石輸入量は3,105万7,000トン(同72.6%増)であった。
【天津港の近代化構想】
▼天津港の将来構想
天津市政府は北方の重要な経済センターとして、天津港の近代化に向けた戦略的目標を立案している。具体的には、12km2にわたる物流センターを構築し、その中に、@商業貿易区(1.56km2)、A石炭貯蔵区(6km2)、B鉱石貯蔵区(4.44km2)ーーなどである。
天津港は中国第2のエネルギー資源用の港である。西部地区からの資源輸出を便利にするため、天津港管理局はこのほど、資金を投入して400社を超える倉庫運営企業を設立し、また中西部地区に20ヶ所以上のコンテナー中継輸送ステーションを建設した。調査によると、毎年天津港では130万個ほどのコンテナーが出し入れされるが、そのうち中西部地区からの貨物は70%を占めるという。また、10万トン級の船舶が通航可能な水路を建設していた天津港の第2期工事が完成した。水路は全長28.8km、10〜15万トン級の船舶の出入りが可能となる。現在、15万トンクラスのバースも2基建設中。12万トン級のばら積み鉱石船なら、40時間で積み下ろしが可能。天津港は年間貨物取扱量2億トンをめざして現在、15万トン級の深水路と30km2の大規模な人工島を建設中。 |