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首鋼集団の首都移転・工業用地の埋立て当時から
本邦初の注目プロジェクトーーやはり、大きく開花した

【河北省・曹妃甸工業開発区】
   
≪製鉄所・石油石炭・LNG基地・造船所≫


  曹妃甸全景(唐山市規格局)

(参照):本欄「河北省・曹妃甸工業開発区略地図」(中国の環渤海経済圏)


河北・遼寧省の高速道路計画≪会員専用≫
(経済・工業開発区動向/遼寧省 "5点1線" )

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 曹妃甸島は唐山市の南、約80kmの渤海湾海域内に位置し、海岸からは20kmほど離れたところにある。曹妃甸島から沖合いに500mほど行くと水深は25mほどに達し、30万トン級の大型埠頭を建設する際に航路を開削する必要はない。計画では、2010年までに京唐港、曹妃甸港(総面積310km2)で構成する大水深の専用鉄鉱石積み下ろしヤードを建設し、1,000万トン級の製鉄所を建設。さらに石油精製基地やはLNG基地なども合わせて建設する。具体的には、@25万トン級の鉄鉱石専用埠頭を4ヵ所、A30万トン級の原油専用埠頭を2ヵ所、B液化天然ガスの専用埠頭を1ヵ所、C5万〜15万トン級の石炭専用埠頭を16ヵ所ーーなど。これらの建設により、2010年までには、@鉄鉱石が6,000万トン、A原油が5,400万トン、B液化天然ガスが600万トン、C石炭が2億トンーーなどが輸入される。中国東北部でも最大規模のエネルギー資源専用港となる。そのほかに、1000万トンの石油精製、100万トンのエチレン基地、および480万kw/hの大規模火力発電所が建設される。

 曹妃甸工業開発区・第1期工事

 @ 年産1,700万トンの最新の大製鉄所
 A 年間処理能力100万トンの大石油化学工場
 B 30万トンの原油大埠頭
 C 25万トンの鉄鉱石用大埠頭
 D 240万kwの大発電所

 石油化学工場と製鉄所は2008年に生産開始の予定、すでに国務院の承認を得ている。また曹妃甸港と工業区への高速道路と鉄道や、通信施設・電力や水などのインフラが2006年末までに完成する予定。曹妃甸港建設と曹妃甸大工業区開発には、最終的に第5期まで工事が進められる。


△曹妃甸工業開発区の完成模型

 北京・首鋼集団の精錬施設、5年以内に市外移転

 
国家発展改革委員会はこのほど、大手鉄鋼メーカーの首鋼集団による減産・工場移転・構造調整・環境整備の実施プランを原則的に承認した。また、首鋼集団の移転先として、河北省唐山市の工業区・曹妃甸に世界先端レベルの鉄鋼の合同生産基地を設立する計画も承認している。規模・系統性ともに国内史上最高クラスの大型企業移転プロジェクトがスタートする。国家発展改革委員会によると、首鋼集団は北京地域の鉄鋼生産能力を2007年までに段階的に400万トン縮小し、過渡的措置として北京市石景山地域に400万トンの鉄鋼生産設備を残す。その間、正常な生産活動を確保するため、焼結設備2台、コークス炉3基の運転を暫時継続する。2010年末までに、北京市石景山地域の精錬施設、熱間圧延施設の運転をすべて停止させ、首鋼集団の本部と研究部門、および環境に負担のない営業・物流などの部門のみを残す。石景山地域の鉄鋼関連施設については、運転停止・移転作業の2008年までの早期完了を目指す。首鋼集団の朱継民会長によると、同集団は2010年、国際競争力のある世界先端レベルの鋼鉄製品生産工場(800万トン規模)を曹妃甸に建設する計画。ーー(「中国人民網」、2005年3月1日)


 ≪首鋼製鉄所≫

 ■首鋼集団、唐山鋼鉄集団と曹妃甸港に新製鉄所設立

 首都鋼鉄グループの生産拠点移転と構造調整、環境対策などを進める新会社として、首鋼京唐鋼鉄聯合有限公司が2005年10月22日、河北省唐山市ラン南県曹妃甸港に設立された。新会社は首都鋼鉄総公司が株式(持ち株比率51%)と唐山鋼鉄集団有限公司(同49%)が共同で設立。新拠点の第一鉄鋼工場の生産規模は、銑鉄が年間989万トン、鉄鋼970万トン、鋼材905万トンに達する見通し。熱間圧延板ロール、管材・線材、冷間圧延板ロール、亜鉛メッキ板ロール、塗装鋼板、冷間圧延珪素鋼板、コークスなどを生産する。ーー(2005年10月23日)

 ■首鋼グループの新製鉄所建設、順調に進む

 河北省曹妃甸における工業区域で首鋼グループの新製鉄所が建設されている。現在、工事の進捗状況は2008年3月31日時点で、22万kvの変電所を建設、さらに圧延設備を導入。工場地区の緑化を実施して砂防工事にとりかかっている。2008年10月の竣工を目指して最終段階にきている。新首鋼プロジェクトは220項目にわたる国内外の先進技術を採用して、その製品は主に自動車、造船、家電などハイエンドの製品の鋼材として用いられる。また、廃水・固体廃棄物の「ゼロ・エミッション」を実現している。
ーー(2008年3月31日)

 ◆中国最新鋭の製鉄所が経営不振 最大手、資本引き上げへ

 中国河北省唐山市の曹妃甸開発区にある大型製鉄所で経営不振が表面化した。輸出低迷で赤字に陥っており、同製鉄所に出資する中国国有鉄鋼最大手、河北鋼鉄集団が出資をやめる方向で検討を始めた。同開発区は中国政府が外資企業に進出を求める国家プロジェクト。その中核工場の経営の行方に日本企業の関心も高まりそうだ。経営不振が明らかになったのは、中国国有鉄鋼大手の首鋼集団が51%、河北鋼鉄が49%出資する製鉄所。680億元(約8500億円)を投じて世界最大級の高炉2基など世界最新鋭の製造設備を建設し、年産能力は約1000万d。収益の柱として高級鋼板の輸出を想定していたが、金融危機の影響などで低迷し、2010年度は20億元の赤字を計上した。首鋼は、河北鋼鉄から株式を取得して全額出資子会社にすることも検討する。
ーー(「日本経済新聞」、2011年3月4日)


 ≪埠頭の状況≫


▲石炭専用埠頭

▲5〜10万トン級バラ積船埠頭


▲連絡道路

 河北・曹妃甸港、25万トン鉱石専用埠頭が完成

 河北省の曹妃甸港(唐山市)で建設が進められていた鉱石専用埠頭の第一期工程が2005年10月16日に完成した。曹妃甸港は天津市・塘沽新港と河北省・秦皇島港との間に位置する。周囲の深水路は渤海湾では最大となる36mの水深。同港は水深のやや深い溝状の海域を通じて渤海海峡とつながっているため、天然の良好となっており、同港には25万トン級の船舶も停泊できる。
ーー(2005年10月)

 ≪曹妃甸の25万トン級・鉱石埠頭に横付けされた、6万トン級の貨物船「羅山」号。唐山鋼鉄用にブラジルから鉱石を運んできた。−−(2005年11月29日)≫


 ≪邦人企業の対応≫

 ◆対中環境協力で検討組織=「曹妃甸」を念頭−経団連

 日本経団連は10月4日までに、中国で急ピッチに検討が進められている水処理施設や次世代送電網などを整備した工業団地・都市開発に対し、具体的な協力案を検討する組織「中国循環経済促進タスクフォース(仮称)」を設置する方針を固めた。環境分野での対中協力の一環。米倉弘昌経団連会長が5日からの中国訪問で、同国政府高官に伝える予定だ。中国が国家事業として取り組む河北省の工業団地・都市開発プロジェクト「曹妃甸工業区」などを念頭に、日本企業の進出を後押しする基盤整備を中国政府に促すとともに、中国側の意向も踏まえて協力策をまとめる考えだ。
ーー(「時事ドットコム」、2010/09/04)

 ◆双日、中国曹妃甸にて環境・インフラ分野で戦略的提携

 双日は中国の政府系投資会社である唐山曹妃甸基礎インフラ建設投資有限公司と、北京より東に約220kmに位置する中国河北省唐山市曹妃甸工業区の環境・インフラ整備を包括的に推進する旨の戦略的合作意向書を締結した。
ーー(2010年8月30日)
 
(参照サイト):「双日、中国曹妃甸にて環境・インフラ分野で戦略的提携」(双日株式会社)

 ◆丸紅、曹妃甸工業区との間で包括協力協議書を締結

 丸紅は河北省唐山市の曹妃甸工業区管理委員会との間で、経済・貿易に関する包括協力協議書を締結した。中国政府は第十一次五ヵ年計画(2006〜2010 年)において、環境・省エネルギー対策に重点をおいているが、その一環で河北省唐山市の南にある浅瀬を埋め立て建設する310km2 の新しい工業区、曹妃甸工業区を中国初の国家循環経済モデル区と位置付けている。丸紅は曹妃甸工業区へ移転が決まっている首鋼京唐鋼鉄向けに三井造船と共同で炉頂圧発電設備を受注しているが、今回の協議書締結を契機に、曹妃甸工業区での環境・省エネルギーを含めたLNG、製鉄、海水淡水化、港湾、石油化学、食料など各種プロジェクトへの取組みの可能性を積極的に追求していく。
ーー(2010年4月3日)
 
(参照サイト):「河北省唐山市・曹妃甸工業区との間で経済・貿易に関する包括協力協議書を締結」(丸紅株式会社)


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