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開通当時の瀋大高速道路(写真:IHCC)
(▽開通当時を知るものにとっては今では懐かしい保存版)
瀋大(瀋陽〜大連)高速道路は、1984年6月に着工し、1990年9月に完成、開通した。全長は375kmで、開通当時、中国の最も長い高速道路であり、遼東半島を縦に貫抜いている(長春まで完工、現在はハルビンまで建設中=なおこの区間も2002年9月に全線開通している)。遼東半島の面積は5.3万km2であり、省総面積の36%を占めている。最も発達した地域で、経済発展の速度は全省の平均レベルより高く、省全体の経済に重大な作用を及ぼしている。
瀋大高速道路の開通以来、沿線の経済建設のスピードが早いリズムで促進された。1991年、沿線の5都市の国民総生産は前年より18%引き上げられ、省全体の57%を占めた。瀋大高速道路によって沿線の投資環境が改善され、沿線都市の対外解放の歩調が早められ、現在、沿線では46カ所の経済技術開発区を建設し、設置している。
その影響は具体的には、大連港と営口港の貨物集積能力の統計にも現れている。すなわち、瀋大高速道路を利用した大連港の貨物通貨量は23.5%、同じく営口港の貨物通貨量は24%以上の増大を示している。10年前の全線の平均日交通量は6,740台であり、2000年現在、20,000台であり、さらに10年後には50,000台超と予測され、遼寧省では現在の片側二車線走行部分(写真参照)の拡張を計画中である(なお、この拡張工事は2004年8月末に完工し、開通している(写真参照)=本欄の下記の記事を参照)。
これらの開発区はみな対外向けであり技術レベルが高く、よりよい経済効果を生んでいる。現在、全線の年平均の交通量の増加速度は15%以上に達しており、したがって10年前後ですべての建設投資資金を償還することができると考えている。
(参照):本欄「需要増大が期待される建設機械」
瀋大〔瀋陽〜大連〕高速道路が全面閉鎖で拡幅工事
(2003年3月〜2004年9月)
現在、瀋大〔瀋陽〜大連〕高速道路では拡幅工事が行われている。日本的な慣行では、このような大規模な工事でも片側「2車線」のうち、それぞれ「1車線」を閉鎖して、工事を行うところである。しかしこの「瀋大高速道路」の拡幅工事は全面閉鎖(「瀋陽側の金宝台から大連側の後塩」間(348km、2003年3月21日から=右記の写真参照)をして施工されている。「物流」のほうは鉄道と一般幹線道路(国道202号線)で運ばれることになる。なお、「大連〜瀋陽」間の代替ルートとしては、「大連から庄河」まで高速道路を使い、「庄河から丹東」まで行き、そこから「丹東〜瀋陽」高速道路が通っている(距離的には従来の瀋大高速道路より160kmほど長くなる)。または大連港の代わりに、「丹東港」か「営口港」などがあるが、詳細は不明(=参照本欄「中国国境・丹東港」参照)。全面復興は2004年9月の予定。
【注意事項】 国道「202」号線には数個所の立体交差があり、大型車やコンテナ積みのトレーラーの通過には不便。
瀋大〔瀋陽〜大連〕高速道路が全線開通
(2004年8月29日)
2003年3月から全線を全面閉鎖して行われていた瀋大高速道路の路面改修ならびに拡張工事も、最終局面を向かえ予定の2004年9月には全線開通するようだ。同路線は全長約349km、総額70数億元を投じ、上下8車線の中国国内でも第一級の高速道路となる。現在、全線にわたる橋梁部や路盤面の排水溝などの工事は、南線が完了、北線の10kmほどが残っている。同路線は、従来の路盤より強化したものとなっており、またサービスエリアも欧米風の田園風景を採用、スプリンクラーの散水による沿線の緑化にも配慮している。拡張後の最大日交通量は従来の5万台から15万台の容量がある。
【写真説明】 今回の拡幅工事ではトンネル部においても、片側4車線走行が可能のようにつくられている。写真は韓家嶺トンネル(全長521m)。トンネル内部の幅員は23mほどある。 (2004年8月 記)
【中国東北部最大の立体交差橋】 瀋大高速道路の大連寄りに位置する後塩には立体交差橋(写真参照)が新設され、路線交換する。この立体交差橋の主要部分は上下14車線で、橋梁部の幅員は65.5m、その他の立体交差橋は上下10車線で、橋梁の幅員50.5mとなって いる。
【写真説明】 予定よりも早く全線開通した「瀋大高速道路」(写真参照)。従来のものよりも2倍の車線(上下8車線)を有する。写真は大連寄りの「後塩」立体交差橋。
(参照):本欄「河北・遼寧省の高速道路計画」
(地図参照):「瀋大(瀋陽〜大連)高速道路沿線地図」
(地図参照):「遼寧省の各種行政地図」(遼東半島周辺)
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