重慶周辺の鉄道連結状況

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(参照):本欄「重慶市周辺の高速道路整備状況」(地図)

(参照):本欄「「三峡ダム」の全体計画概要」(1993年〜2004年)


 
  

 重慶市を中心とする四川省と他省とのボトルネックは、省内のインフラはある程度整備されてはいるが、隣り合わせの陜西・湖北省・湖南省とを直接むすぶ交通インフラ(道路・鉄道=特に、重慶と武漢間を鉄道で移動しようとすれば、「長江」の上側を迂回して安康に出て武漢に行くか、あるいは南下して貴陽に出て長沙を経由して武漢に出るしかない=参照:本欄「中国全土の主要鉄道網)がないことである。したがって、東部港湾地帯への輸出用製品を輸送するには不便である、そのことが発展の妨げにもなっている。なお、中国政府は、2000年度から実施している10項目の「西部大開発プロジェクト」に対して、2003年度から新たに「14項目」のプロジェクトを追加した。その中には本欄でも触れている、「重慶(万州)〜宜昌」間の鉄道の敷設が新たに入っている註1

 
(参照):本欄「新たに追加された14項目の重点プロジェクト

 
重慶市周辺の鉄道網の整備状況

 「成都・重慶」と他省間とを結ぶ鉄道網としては、大きくは下記の3路線がある。

 @「成都〜達州」線、「達州〜万州」線、「重慶〜万州」線、「重慶〜懐化」線を結ぶ
 A「襄樊〜重慶」線、「達川〜万州」線、「長寿〜梁平」線、「重慶〜懐化」を結ぶ
 B「宝鶏〜成都」線、「広元〜達州」線、「達州〜万州」線、「長寿〜梁平」線、「重慶〜懐化」を結ぶ
 (:達万鉄道(四川省達州〜重慶市万州)、渝懐鉄道(重慶〜湖南省懐化)

 これまで、重慶から武漢まで鉄道で行くには、@襄渝(襄樊〜重慶)鉄道を利用するか、A渝懐(重慶〜懐化)鉄道を利用するしかなかった。しかし、重慶からは長寿・梁平・万州・宜昌を経由して武漢へと繋がる鉄道ができれば約1,000kmほどで結ばれる。

 なお、
現在建設が進んでいる渝懐鉄道(重慶〜湖南省懐化)の進捗状況(参照:本欄「渝懐(重慶−懐化)間の鉄道整備としては、東端は重慶市酉陽に入り、西端は湖南省白涛に至っている(2004年4月現在)。順調に行けば、2005年7月にも黔江で接続する。

 註1:アジア開発銀行(ADB)は、中国の東部と西部の鉄道を連絡する事業を支援するため、中国への5億ドルの融資を承認した〔2003年12月15日〕。ADBがこれまで中国に提供する最大の融資額。中国は今後、東部沿海地域と西部地域とを鉄道で連絡する事業を進める計画で、そのうち全長377kmの単線電化鉄道を建設する。この鉄道の区間は湖北省の宜昌市から重慶市の万州とを結ぶ。投資総額は23億6,000万ドル、2009年に完成予定。)



 
蘭渝鉄道(重慶〜蘭州)が新たに新設】 《新規》
 重慶と蘭州を結ぶ蘭渝鉄道(全長1,012km)の建設が、2006年から着工される。完成予定は3年後の2009年。同路線は甘粛省・蘭州市を起点に、甘粛省中南部、四川省北部を経由し、重慶市に至る。現在のところ、蘭州と重慶間を移動するには2回の乗換えが必要である。同路線は、蘭州−臨夏−岷県−宕県−武都−文県−広元−南充−合川−重慶などを通過する予定。
ーー(2005年3月)


 世界銀行:中国の交通インフラ整備に4億ドル貸付

  中国の鉄道高速化路線図
 世界銀行は中国の「第二国家鉄道プロジェクト」と「湖北十漫公路プロジェクト」にそれぞれ2億ドルの貸し付けを行うことに対して認可した。この二つのプロジェクトは浙江省−湖北省間などの交通事情を改善し、東部沿海地域と中西部におけるアクセス向上を図るもの。

 @このうち、「第二国家鉄道プロジェクト」は浙江〜湖北間の鉄道を、現在の時速120kmから200kmまでに引き上げ、信号や通信システム、電気化などへの改修を進めるもの(参照:本欄「中国、在来線の高速化へ国内入札実施)。

 
「合肥〜武漢」間の高速鉄道建設、2004年下半期に施工
 「合肥〜武漢」間を結ぶ高速鉄道の施工が、2004年下半期にも始まる。この高速鉄道は東起点の合肥から大別山を通り抜けて、六安、麻城を経由し武漢に至る。全長約350km、そのうちの安徽省の境界内は202km。プロジェクトの建設投資は187億元を上回ると予想される。最高時速は200km/h。工期は3年半、開通後の「合肥〜武漢」間の所要時間は現在の10時間から大幅に短縮されて2時間ほどになる。

 Aまた、「湖北十漫公路プロジェクト」は湖北省の西北部に位置する十堰から漫川関(陜西省との省境)までの高速道路の改修が中心で、湖北省全体の陸運能力の向上、湖北省内の収入格差改善や教育機会の均等化、衛生面における質的向上を実施する。
 (参照):本欄「十堰〜襄樊〜(武漢)道路整備計画

 これら二つのプロジェクトはともに2008年の完成を目指す。

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