長江航行における船舶通過の問題


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  雨季の南京長江大橋、大型船舶の通過は難しい
 中国政府は、今後、「三峡ダム」の完成によって、一万トン級クラスの船舶が長江を遡り、上流域の重慶まで航行可能との予測のもと、「三峡ダム」堤体の左岸側に、一万トン級クラス船舶の航行が可能な「シップロック」(3,000トン級クラス以下は「シップリフト」で対応)を建設中である。しかし現在でも、一万トン級クラス船舶の南京より上流への航行は難しい。

 近年建設されている長江横断橋の多くは、川底から橋桁までの高さが50〜60mほど確保されており、万トン級クラスの船舶でも、橋梁通過が可能なようにつくられている。しかし比較的初期(1968年)に架けられた「南京長江大橋」の通過には、24mの高さを超えない船舶(4,000トンレベルの船舶に相当、マストやクレーンは装備していない)しか航行できない。特に増水期にはクリアランスの問題は深刻なものとなる(
写真参照)。なお、「長江」を航行する専用コンテナ船として、イースタンカーライナー社(本社:東京)が運行する「フォーチュンリバー」号(写真参照)が、注目される。このコンテナ船は、マストを折りたためば橋桁の低い「南京大橋」でもくぐれるという、優れものである。


 近年では、京九鉄道や武漢大橋の架橋の建設など、南京長江大橋より橋桁が高くなっている
註1。それでも、クリランスの問題が解決されたわけではない。水深(喫水)、高さ制限により、増水期には高水位によるクリアランスの制約が、また渇水期には低水位のため、喫水の浅い船舶しか航行できないという制約があり、大型船舶が長江を常に航行することは難しい。(参照:「南京長江大橋」船舶航行クリアランス状況」

 2001年には、南京長江大橋から下流へ11キロ離れたところに、南京長江第二大橋が開通した。この橋梁は、5,000トン級クラスの船舶が二隻、同時に通過できる、という。

 
註1:長江を渡る橋梁は約50本、そのうち南京長江第二大橋を含める特大橋梁は18本、現在建設中の長江大橋は11本ほどある〔1997年現在〕)。

 
(参照):本欄「南京市に架かる橋梁」(長江南京第一〜第三大橋)

 
南京長江トンネル工事が開始

 南京市を分断する長江にトンネルを敷設する工事が2005年5月に着工した。完成後はクルマで5分ほどで往来できる。同トンネルは南京長江大橋の下流10kmほどのところに位置している(
上記地図参照)。トンネルの全長は6,165m、総投資額は約30億円、設計は上下6車線、自動車専用、2008年末に完成を予定している。


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