中国鉄道貨物輸送の特徴


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 中国の鉄道貨物輸送には、@計画貨物とA計画外貨物ーーとの二つに分けられる。

 そのうち、@計画貨物とはーー国務院に属する鉄道部直轄により、石炭・石油・穀物・鉄鋼・鉱石・セメントなどの国家戦略物資を、重点的に特定の路線に割り当てられる。

 また、A計画外貨物とはーーそれ以外の一般工業製品や農産物などである。

 特に、計画貨物については、最初に石炭の輸送が割り当てられ、順次その他の物資が充当される。したがって、その余ったスペース【事例1】を、計画外貨物が割り当てられることになる(参照:「中国の鉄道網」地図)。

 鉄道の場合、一般的には一カ月前にスペースを予約し、仕向地へ到着するまで、何度か貨車の編成が行われるため、混載貨物などの場合、トレースが難しい。なお、中西部の貨物を欧州へ輸出する場合、一般的には、鉄道で香港へ輸送することが多いようだ。ところで中国政府は、「第10次五ヵ年計画」(2001〜2005年)の一環として、「上海〜四川省」間の快速幹線鉄道の建設を発表した。

 【事例1】 中国の鉄道物流会社の遠成集団、日本法人を設立
 中国の国有鉄道を利用した物流事業を手掛ける遠成集団(上海)は日本法人「遠成ジャパン」(東京・港)を設立、2005年6月から営業を始める。遠成は中国政府の鉄道開放路線に合わせてコンテナ輸送のスペースを確保しており、中国企業向けにサービスを提供してきたが、日系企業向けの需要を開拓する。これまで日系企業は中国では航空機やトラックを中心にした物流網を利用。今後は中国でも環境負荷の小さい輸送手段に切り替える「モーダルシフト」が進むとみられ、遠成は環境面での利点をアピールしながら貨物の確保を進める。
ーー(「日本経済新聞」、2005年5月30日)



 【中国鉄道部、発電用石炭輸送を強化ー他輸送との確執も】

 中国の高度産業化への取り組みに一つの赤信号が灯りだした。それは電力の供給に必要な燃料資源である「石炭」供給が、電力需要に追いつかないというジレンマである。そもそも現行の鉄道システムでの物資輸送のキャパシティーはすでに限界に達しており、早期の産業用エネルギーとしての、石炭需要から天然ガス等の代替燃料への転換が求められる。しかし現状における中国の産業用エネルギー、なかんずく発電用燃料はその多くを「石炭」に依存せざるを得ず、中国鉄道部は逼迫する電力用石炭の輸送計画を引き上げる方針を明示した。それによると今後、石炭輸送車輌を一日平均5万輌まで投入されるが、これは従来より6,800輌ほどを増やすことになる。この措置によって、発電用石炭の在庫日数を15日分程度までに拡大する(2004年1月〜6月における石炭輸送量は約8.1億トン(前年同期比12.%増)。したがって、これまで順調に進展してきた産業用物資(自動車の部品や完成車など)との輸送上の優先事項が再度浮上することとなり、産業用物資との輸送上の確執がより一層強くなってくる。

 (参照):本欄「中国東北地域の資源配分と産業最適化」ー重化学工業への高度な集約化

 :なお最近、中国国内の在来線鉄道の高速化(時速200km)が、第十一次五ヵ年計画(2006年〜10年)において進められる。)

 (参照):本欄「中国、在来線の高速化へ国内入札実施

 
(参照サイト):「中国:鉄道一部民営化に向け改革草案の起草へ(「中国情報局」、2004年7月23日)


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