発展が期待される珠江デルタ地域



発展が期待される珠江デルタ地域

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重工業化の発展戦略を模索する珠江デルタ地域
港湾・道路の整備など、課題も山積み

広東省・広州南沙埠頭/自動車ターミナル


 これまで、中国における工業発展戦略の重点地域として掲げられ、工業化計画が進められてきた地域には、@遼東半島(大連地区・瀋陽)、A長春、B北京、C山東、D上海、E武漢、F重慶、G深セン、H珠江デルターーなどが挙げられる。これらの地域は工業化の過程において、それなりの特色を有しながら今日まで弛まず発展してきた。例えば、改革・開放後において、中国でも最も初期に工業化の進展をみた、遼東半島・大連地区は日本の先進技術を導入したことによって、急速に伸びた一例であるが、これも歴史的・地政学的な恩恵があったことは否定できない。また上海や深セン(沿海部の工業化政策)、重慶・武漢(西部大開発)ーーなどは、中国における長期国家戦略の一環として、浮上してきた。

 その一方、「珠江デルタ」地帯は、国務院から1993年に国家重点開発区として南沙地区が指定されてきたが、それほどの注目はなかった。それには、今日のような発展の要素がないと見られていた点も大きく作用しているであろう。しかしなによりも従来からこの地域は、香港・深セン地域における電気・電子産業の発展過程において、企業の自己発展的要因(工場立地のより最適化)の延伸過程として伸びてきた。それはある意味では、世界的企業連合体による凄まじい「民間活力」の結晶として、今日を築いてきたといっても過言ではないほどである
それはアメーバー状に張り巡らされた、小さな企業体(電気・電子の部品工場など)によってかたちづくられた企業城下町ともいえる。

 
:このほど、中国情報産業部は広東省珠江デルタ地域を第1級の国家クラス電子情報産業基地に認定した。広東省の電子情報製品生産額は過去13年連続で全国トップとなっており、製品輸出額など電子情報産業全体の3分の1以上を占めている。2003年の全国電子情報産業上位百の企業の中に、広東省は24の企業がランクされ、中国14の重要な通信設備企業の半分近くが珠江デルタ地域に集中している。)


 
▲完成した南沙港・第一期工事の第3・第4埠頭(広東省・南沙)=「中港四航局南沙
  工程項目部」HP

 ▼敷地総面積15.7万m2に及ぶ「コンテナバース」の計画図(左)
  
(取敢えずの資料として、ネットから転載した。この埠頭の工事自体、2003年4月に始め、
   2004年9月に完成している。いつの間にか、ただの海辺だった所が大型コンテナ船でも
   停泊できる埠頭に生まれ変わった。)

 ■広州南沙自動車ターミナル/内航航路網を拡大

 日系自動車産業の集積地となっている中国・広州市(広東省)の「広州港南沙自動車ターミナル」では2006年7月から、自動車専用船(PCC)が上海、天津を結ぶ航路に就航し、航路ネットワークが徐々に拡大している。「広州トヨタ」の主力セダン「カムリ」向けに、内航自動車専用船が同ターミナルに就航。5船社が週2〜3便体制を敷いている。このほか7月下旬から、東風日産の「ティーダ」を出荷するため、中国の内航船社も寄港を始めた。広州港南沙自動車ターミナルは2007年以降、輸出入業務の取り扱い許可を取得する見通し。今後は華南地区の一大自動車物流拠点として、航路網の充実を進めていく。ーー(「日本海時新聞」HP、2006年8月24日)


▲2004年9月に完成した埠頭のガントリークレーン 

  (:日本郵船と商船三井は、中国遠洋運輸集団(COSCO)と提携し、広州に新たな自動車積み出し港を建設する。2005年中にも着工。予定地は南沙経済開発区にある中州の一角(約0.9km2)を用意。供用には浚渫が必要のようだ。)  

  
(参照):本欄「広州ホンダ、24万台体制へ輸送力強化

 (註:なお、広東省におけるインフラの整備状況については、本欄の「香港・広東省における交通インフラ計画」を参照してください。)


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